ぐるぐる、和菓子 (ポプラ文庫 お 16-2)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591181348

感想・レビュー・書評

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  • 和菓子、好きです。
    洋菓子の綺羅びやかな感じの良いけれど、どちらかと言えば趣きがあって、季節が感じられて眺めるのも飽きない和菓子が好きです。

    そんな和菓子に魅せられて、和菓子職人を目指すために大学を卒業後、製菓学校へ進んだ涼太が主人公の話。
    理想の和菓子を求めて「ぐるぐる」します。
    涼太だけでなくて製菓学校の同期の仲間たちも「ぐるぐる」します。
    様々な「ぐるぐる」を経験をして成長をしていきます。
    製菓学校を舞台にした青春物語だと思いました。
    面白かったです。
    特にお菓子のことが書かれている所は、興味を持って読めました。

  • ランチの煮魚を食べながら、その作り方を科学的に検証してしまうほどの理系大学生・涼太。変わり者の彼が出会ったのは、あまりに美しい和菓子だった。
    主人公の涼太は理屈っぽい所がありますが、とても真っ直ぐな人で、その真っ直ぐさが周りの人に良い変化をもたらしていく様子がとても良かったです。和菓子作りを通して、製菓専門学校の仲間達と切磋琢磨していく姿にやや物足りなさを感じましたが、ほっこりとした気持ちになれる作品でした。

  • 理屈っぽい理系大学生があることをきっかけに、和菓子職人を目指す話。主人公の生真面目な性格が、周囲の人たちのその後の人生に良い影響を与えているのが読んでいてわかった。

  • 心がほんわか温かくなる読後感。
    和菓子つくりと人生観がうまく絡められているなぁ~と、定期的に読み返したくなる作品です。
    主人公が和菓子作りを追求していく中で、読者も一緒に気づくのですが…
    「人生にゴールなんてない。ましてや近道なんてものもない。常に目標を定め、それに向かって計画を立て、努力し続けることでしか、人は変化し続けられないのだ。」と。
    自分自身と常に向き合って、心も体力も削っていく。
    この作業を日々コツコツと積み重ねて生きることに意義があるのだと気づかされました。
    しんどいですね~。
    でも、そういった努力を積み重ねていく主人公たちの姿を見ていると、自然とやる気がでてくるのです。
    「自分も頑張ろう」
    「自分もこれなら少しずつ変われる。頑張れるかも」
    ごちゃごちゃ考えていたものが吹っ切れて、前向きになれるのがいいですね。
    『和菓子のアン』とは違った面白さがあるので、ぜひ『和菓子のアン』シリーズのファンの人も読んでほしいです。

  • とてもおもしろいお話。
    和菓子・洋菓子職人を目指す若者たちのお話。
    みんなそれぞれ思いは違っても、頑張っている姿はかっこいいもの。

  • 買ってすぐ読み終わりました。
    すぐ読み終われる本てすごいですね。

  • 理系の真っ直ぐな性格の男の子が和菓子の道へと行く物語、私はもう一人の女の子の物語も好きです

  • 面白かったです。
    和菓子に惚れたんだねえ。

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著者プロフィール

1959年名古屋市生まれ。名古屋工業大学電気工学科卒業。81年「星新一ショート・ショートコンテスト」で「帰郷」が優秀作に選ばれる。その後、会社勤めをしながら「ショートショートランド」「IN★POCKET」にショートショートを掲載。1990年、長編ミステリー『僕の殺人』を上梓してデビュー。2022年『麻倉玲一は信頼できない語り手』が徳間文庫大賞2022に選ばれる。

「2022年 『喪を明ける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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