大奥 5 (ジェッツコミックス)

  • 白泉社
4.22
  • (362)
  • (316)
  • (156)
  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 3005
感想 : 160
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592143055

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大奥第5巻は、将軍綱吉が生類憐れみの出したり、赤穂浪士たちが吉良邸に討ち入ったりする辺りが描かれている。

    女将軍の下、大奥にも若い男性ばかりが入っていた時代に、47人の赤穂浪士は男性ばかり。その者たちに切腹を言い渡したゆえに、その後、武家の跡取りは女性に一本化された。そういう展開にするとは、よしながふみのストーリーは本当に面白い。

  • シリーズ第五巻の本書では、五代(女)将軍・徳川綱吉が君臨する元禄時代という設定。前巻のラストで大奥総取締の座に就いた右衛門佐(えもんのすけ)の活躍、愛する我が子を失った綱吉の惑乱と狂気、赤穂浪士の討ち入り(別バージョン)の話がメインとなっています。

    有功(永光院)と玉栄(桂昌院)の再会のくだり。「どうかどうかわしを叱って下され」と永光院にすがる桂昌院。権力を持った桂昌院が玉栄に戻った一瞬。まだ家光がいた頃の若い二人を思い出した。エピソードの最後、一コマなのだが小雪がちらつくシーンの冬の寒さと静けさで、感動がさらに深まった。

    巻の最後にまだ10歳の信(吉宗)が登場。綱吉とのやりとりに吉宗の利発さが見て取れる。

  • 玉栄が普通のジジイに…

  • 綱吉の代になって、益々ドロドロした展開になっていく。有功が久々に出てきた。

  • 右衛門佐、嫌に処世術がうまいなと思ったら、文字通り生きていくために不可欠な力だったのね…
    しかも、ただの野心家かと思ったら普通に常識人なとこあるし…
    娘の死を悼むことさえさせてもらえない綱吉が、弱音を吐いたことで心を開いていくのかな

  • 辻褄合わせが本当にすごい
    納得させ力がすごい

  • 五代将軍・徳川綱吉の時代。

    松姫を亡くした綱吉の姿があまりにも気の毒であり、
    また忠臣蔵の書き換え方が非常に興味深い巻だった。
    男女逆転といってもただ性別を交換しているだけではなく
    それぞれがその性別であるところにきちんと意味があるのが
    物語に深みを与えていると思う。

    生類憐れみの令自体は、学校で学んだときには愚策と思ったが
    あとで個人的に勉強したときにそうとも言い切れない面も
    あったことを知ったので、
    更に年老いた父の為に娘が敷いた令と思うと切ないものがあった。
    永光院と桂昌院の再会のくだりも
    天下人の父親である桂昌院が、有功の前では
    若い頃の玉栄に戻ってすがるところが泣ける。

    吉宗の利発な描写も良い。

  • 五代綱吉(徳子)
    右衛門佐(えもんのすけ)

  • まさかの3P…。というか、そのまま…してくれればいいのにと思ってしまいました。それよりも、登場する男の多いことッ!キャラクターが頭にはいってきません。登場人物紹介ほしいです。

  • 子を失い、再び子を産むことだけを求められる綱吉が可哀想・・・

    「生類憐れみの令」、「赤穂浪士」・・・
    歴史をもう一度見直したくなる。

  • (2013-11-22L)(2018-10-06)(2018-10-27)

  • どこまでが史実なんだ?スゴすぎる

  • あまり評価の宜しくない綱吉の治世。有功が出てきて、ついに一回転。黄門様は?

  • 2〜4巻まで暗い話が続いていたけれど、ここに来て繋がって最初に戻るんですね。

  • 登場人物みなが魅力的だけど綱吉が可哀想でかわいい。救いがない話が多いけど重苦しくなく読めるよしながふみの絵柄や独特の間が素敵。でもやはり発想だけでなくてストーリーが素晴らしいとおもう。
    ラストも考えてるだろうし、一年に一冊の単行本ペースでなんとか10年以内に最後まで読めるといいなー。

  • みんな、むなしいなあ

  • 2011/05/09:コミックレンタルにて読了。

  • 有功と玉栄の再会で泣いた

  • パラレルなのに時代の辻褄あってるし、その時代の人の哀しみが描かれているなぁと。家光には有功という救いがあったけど、綱吉には救いがない。松姫もなくしちゃ甲斐もない。狂うわよね。将軍としても母としても娘としても辛い立場だった。吉宗との出会いが、早ければ救われたのかな?と思ったけれど、史実と違うので思っただけです。

  • そうきましたか、忠臣蔵。ちょっと駆け足の感じですが、その結果でそういうことね。見事です。
    家光も辛かったけど、綱吉も辛い。しかし子供のうちから、吉宗は吉宗だなあ。
    まだまだ先が楽しみです。

  • 5巻まで大事に大事に一気読みしました。
    思いのほか物語が大きく、そして重いのにびっくり。
    じっくり読みたくなる物語です。

  • 図書館の本

    綱吉の時代。生類憐みの令、そして赤穂浪士。そうやって書かれると納得しちゃうね。そっか、メンツね。それが始まりかぁ。
    有功が出てくるとは思わなかった。うん、そんな感じ。彼は変わらない。そして玉栄はどの立場になっても変わらないのねぇ。
    綱吉から吉宗へ。次の巻にあるだろう世代交代も気になります。

  • よしながさんはすごく業の深い話を描く人だなぁ。
    面白い!怖いけど。
    漫喫にて。

  • 綱吉といえば、徳川の中で有名な方だと思うがそれはどちらかといえば悪名だ。そして私も正直嫌いというか愚かだと思っていた。
    なのに、女性だというだけで可哀そうになる。同じような境遇で同じようなことをしても男だと愚かで女だと可哀そうだと感じる自分に気がつく

  • 浅野内匠頭は男のまま描いたのがよかった。
    2010/06/14読了/西高図書館

  • 男女が入れ替わった大奥の話というのは知っていましたが、こんなにしっかり作り込まれているとは思いませんでした。
    もっと単純に男女が逆転しているコメディっぽいものだと想像していたので、この内容はちょっと衝撃でもありました。

    泣けました。
    どの将軍も痛々しくて泣けました。
    今までのところ家光が一番泣けたけれど、でも彼女にはお万の方がいたから、ある意味幸せだったのかなぁ。
    いや、あんなの全然幸せじゃないと思うけど。

    柴咲コウと二宮和也で実写版も制作されるとか。
    話は一巻だけをやるのかな。
    悲惨な所もあんまりないし、濡れ場も少ないから無難なところかな(^^;

    しかし、この話、どういう風に収束するんだろう。

  • 某本屋さんで立ち読みをした1巻で、その面白さに打ち震えました。
    で、5巻まで一気買い一気読みです。これは面白い!あちこち繰り返し読んでいます。
    "男女逆転大奥"と聞くとイロモノっぽいイメージがありますが、重厚に練られたストーリーと巧みな人情描写で、しっかりとした作品になっています。
    このままどうやって徳川幕府の幕引きとなるのか、とっても楽しみです。コミックがほぼ1年に1冊なのがもどかしい!

  • 「大奥」はやっぱり面白い。映画化にちょっと不安はあるけど…

  • うん、なんかぜ3巻より好感が持てたのは何故だろう?
    前より将軍その人の思っていることが分かるようになっていたからかな。
    しかしこの先元の吉宗の時代にいつ戻るんだろうか?
    で、戻った先はどういう風に締めるんだろうか、ということが気になります。
    やーしかしよしながさん、BLよりこういう方が面白いなー。

  • 2009.11
    4巻では綱吉が嫌で嫌で仕方なかったけれど、この巻を読むと彼女がかわいそうに思える。次巻が気になるー。

著者プロフィール

東京都生まれ。代表作の『西洋骨董洋菓子店』は2002年、第26回(平成14年度)講談社漫画賞少女部門受賞。2006年、第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第10回(平成18年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。ほかの作品に、『大奥』『フラワー・オブ・ライフ』『愛がなくても喰ってゆけます』『愛すべき娘たち』『こどもの体温』などがある。


「2022年 『きのう何食べた?(20)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

よしながふみの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×