大奥 11 (ジェッツコミックス)

  • 白泉社
4.23
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592145455

作品紹介・あらすじ

遡ること実に百五十年。
家光以来絶えて久しかった男性の将軍として誕生した、第十一代将軍・徳川家斉。
だが実勢を握り権勢を振るうのは、田沼意次を失脚させた、実母・徳川治済だった──。
江戸城内から一掃された蘭学研究者たち。
だが、市井にあっても黒木良順と青海伊兵衛は、田沼の、青沼の、そして平賀源内の赤面疱瘡に立ち向かう想いを、その胸に、しかと受け継いでいた…!!
2014年8月刊。

感想・レビュー・書評

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  • だから私の代わりに倅の家斉には種馬になってもらったまでのこと 大体徳川家の男の中で其方だけが人痘を接種した故他家の男は死に其方が生き残って将軍になれたのではないかッ‼︎皆が人痘を受けては元も子もないわ! あの女には何の志もない!あるのはより強大な権力を求める肥大した欲望だけだ 治済公は御子を間引いているのですわ 権力の頂点にたった快感も思うたより短かった 松平定信公が罷免されたと言っても蘭学が奨励されている訳じゃない ジェンナーは牛の乳搾りの娘が決して天然痘に罹らない事実に着目した

  • 治済の横暴がのさばり始める。家斉が少しづつ動き出す。

  • ラストの一コマ
    ここに辿り着くまでに
    いろんなことがあったけど
    身分に縛られて仕舞えば
    絶対にできないのだけど
    そんなものよりも
    この病をなんとかする方が大切だと思い
    自分という最大のサンプルがあることを知って
    時代を、政治を進めようと決めて
    頭を下げることができる
    怯えているもの、
    恐れているものは
    多くあるけど
    やるしかないと思えば
    決めて行動できた
    一気に話が動きそうな終わり方です

  • サイコパス怖い

  • 治済のキャラクターがただただ恐ろしい。
    資料が残っていないのでこのような人に設定したとのことだが
    歴史上の人物の心象が悪くなるレベルで作り込まれ
    史実の中にうまく落とし込まれていて
    本当にこういう人で、こういう歴史があったのかも
    と思わず考えてしまうほどだ。
    退屈だからといって人の人生をめちゃくちゃにするサイコパスぶり、
    でも実際ありえるだろうなと思う。
    悲しいが馬鹿には勝てないという部分はある。
    定信の台詞にもあったが、普通の人間は自分とある程度周囲の人間の”常識”は同じだと思って行動しがちだが
    志も無く欲望だけしかない人間もいる。
    残念ながらそういう人間ほどしぶとく、権力や富を手にしてしまったりするものだ。


    家斉は良い人で、頼りがいは正直言ってないものの
    恩を忘れておらず自分にできる範囲でも動こうという
    姿勢は評価できる。

    お城の中の描写が暗いものが多いだけに、
    黒木さんたちの描写は少しは救われる。
    「平賀源内という人は天才であった」
    と黒木さんが思いこうして意思を継いでいることが
    源内さんや青沼さんの行為に少しでも報いることになっていると思いたい。

  • 家光以来の男性将軍となった徳川家斉の時代。とはいえ実態は徳川治済の傀儡。
    治済のことはまったく知らなかったが、彼女の異常なサイコパスぶりがこの巻の見どころ。松平定信もあっという間に失脚されられる。
    民間に下った黒木はがんばっている。

  • 何の志も持たず、権力欲だけを肥大させた人間が上に立つ恐ろしさ。

  • 良いところどりをしたい一橋治済の息子が150年ぶりの男将軍として徳川11代家斉さんになりましたの巻。

    55人ものお子さんを作った家斉さんが女将軍じゃ厳しい設定だよなぁ…と思っていたら男でした。
    よく考えられています。

    しかし、実在の人間を描くのは難しいですね。
    家斉さんの親である治済さんが、かなりの問題児。
    松平定信さんなんてかわいいものでした。

    しかし、水戸藩を除く御三家・御三卿にまで養子や嫁として子供を送りつけた家定さんの一橋家の血がいずれは絶えて、水戸の慶喜さんが養子として一橋に行くのだから不思議。

    今の徳川宗家も水戸藩の血に代わっているよね。
    暴れん坊な吉宗さんが紀州の血で徳川宗家を継いでいこうとしたけれど、かなりのところが最後は水戸に置き換わっている。
    水戸って粘り強くてスゴイですね。

  • 豐サ貂医?諢帙′驥阪>縺ィ諤昴>縺阪d縲√>縺医>縺医?√し繧、繧ウ繝代せ縺ァ縺励◆縲ゅ◎繧後↓閠舌∴繧句ョカ譁峨′窶ヲ縲√が繝?ヨ繧サ繧、蟆?サ阪→謠カ謠?&繧後k螳カ譁峨′窶ヲ縲ゅd縺?縲√°縺」縺薙>縺?シ√??螟ァ螂・縺九i霑ス縺??縺輔l縲∵柑豸医&繧後◎縺?↓縺ェ縺」縺溯オ、髱「逍ア逖。豐サ逋ゅ?邏ー縲?→縺励◆豬√l縺後?∵ャ。縺ョ蟾サ縺ァ縺ッ髯ス縺ョ逶ョ繧呈オエ縺ウ繧九%縺ィ縺ォ縺ェ繧九?縺九↑?

  • 2014-8-31

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著者プロフィール

東京都生まれ。代表作の『西洋骨董洋菓子店』は2002年、第26回(平成14年度)講談社漫画賞少女部門受賞。2006年、第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第10回(平成18年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。ほかの作品に、『大奥』『フラワー・オブ・ライフ』『愛がなくても喰ってゆけます』『愛すべき娘たち』『こどもの体温』などがある。


「2022年 『きのう何食べた?(20)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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