バジル氏の優雅な生活 (第1巻) (白泉社文庫)

著者 :
  • 白泉社 (1996年12月1日発売)
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592882510

感想・レビュー・書評

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  • オールタイムベストコミック。
    中学の時、友達から借り、少女マンガらしからぬシンプルな絵柄と洒脱な物語に惹かれる。
    ちょうどその頃、東大の教育実習生が来ており、彼のおすすめ本が「坂田靖子」でうれしいと同時に「なんで秀才大学生があえて少女マンガを?」と訝しく思ったものだった。
    それから歳月が流れ20代になって再び文庫版を入手し、3度の引越を潜り抜けて、今も「バジル氏」は自分の手元にある。あの教育実習生の眼は確かだった。
    ここには人生の機微が描かれている。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ここには人生の機微が描かれている」
      坂田靖子って何を読んだかなぁ~「バジル氏」は読んだコトないから、手にしてみようかな。少しは歳を経たので...
      「ここには人生の機微が描かれている」
      坂田靖子って何を読んだかなぁ~「バジル氏」は読んだコトないから、手にしてみようかな。少しは歳を経たので面白さが判るようになっているかも、、、
      2012/10/29
  • 「紳士」の理想を形にしたような漫画。

  • 古き良き時代のイギリスを舞台とした、イギリス紳士バジル氏の物語。
    女好きがタマに傷だけど、遊び心あふれるスマートな紳士、バジル氏。
    彼の周りではいつも何かと事件が起こって、それをバジル氏が鋭い洞察力と深い人間性でもって解決に導く。
    そのやり方が機知に富み、とてもスマート。

    バジル氏や他の登場人物のちょっとした仕草や言葉遣いに紳士らしさや余裕を感じます。
    そして絵が何といっても独特な味わいがあって魅力的。
    さりげなく当時の貴族の生活ぶりが分かるのも魅力。

    何度も読み返しますが、いつも好きなのは「ランスロットの遺産」というお話です。
    バジル氏の友人で独特な雰囲気の男性が主人公のお話で、彼の奥さんと親友が愛し合っているのを彼は知っていて、自分を悪者にして身を引く。
    それを知っているのはバジル氏だけというせつないお話でした。

    魅力的な登場人物がたくさん出てきて、しばし別の世界へトリップできる大好きなマンガです。

  • ※電書
    再々・・・再読
    紙書は手放してしまったので白泉社セールで買い直し

  • 物語のセンスが飛び抜けてて、メインストーリーとサイドストーリーのバランスと絡み合いが達人。ハッチンスン公爵の回が重いながらすばらしい。

  • お気に入り。この後、ヴィクトリア朝を舞台にした作品にはまった。

  • THEイギリスという雰囲気はステキですが、
    絵とギャグが好みではなかった。
    長いスパンで人を家に招いて住まわせる感じとか、
    羨ましい時代の羨ましい階級の空気が伝わってきます。


    「死体移動」をしたいが為に、
    憎めないサギ師役だったアーサーをあっさりと殺してしまったのかな。
    不自然だったし、アーサーが本当の悪人という感じになってしまい、
    あの一話だけ物語から浮いていた。

  • 坂田さんの絵はすぅっと描いてあるのに、どの時代ものでも
    すっかりその空気を醸し出してしまっておられるのが
    かっこいいのです。

    短編集に”村田”ってこれも大変お薦めな洒落た話が
    あるのですが、ここでは戦時中のお話を
    描かれています。
    坂田さんはイギリスのイメージが強いんですが、
    ”村田”を読むと180度異なるのでぜひ読んでみてください。

    バジル氏は私からすると完璧な紳士で、これを
    描かれた坂田さんも完璧主義かしらと思ってしまうのですが。
    一部の隙もない精巧に作られたお話が多いような気がします。

  • これくらいの年代の文庫化している少女マンガは安心して読める…。

  • 全5巻 完結

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著者プロフィール

大阪府高槻市出身、石川県金沢市在住。1975年、『花とゆめ』掲載の「再婚狂騒曲」でデビュー。以来、白泉社、小学館など幅広い雑誌で活躍。英国を舞台にした作品のほか、さまざまなファンタジーや日本の怪談・説話を素地にした作品も多い。『闇夜の本』『バジル氏の優雅な生活』『マーガレットとご主人の底抜け珍道中』『水の森奇譚』『芋の葉に聞いた咄』『磯の貝に聴いた咄』『堤中納言物語』『伊平次とわらわ』など多数。

「2008年 『王朝貴族のおまじない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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