バジル氏の優雅な生活 (第1巻) (白泉社文庫)

著者 :
  • 白泉社 (1996年12月1日発売)
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本棚登録 : 227
感想 : 25
5

古き良き時代のイギリスを舞台とした、イギリス紳士バジル氏の物語。
女好きがタマに傷だけど、遊び心あふれるスマートな紳士、バジル氏。
彼の周りではいつも何かと事件が起こって、それをバジル氏が鋭い洞察力と深い人間性でもって解決に導く。
そのやり方が機知に富み、とてもスマート。

バジル氏や他の登場人物のちょっとした仕草や言葉遣いに紳士らしさや余裕を感じます。
そして絵が何といっても独特な味わいがあって魅力的。
さりげなく当時の貴族の生活ぶりが分かるのも魅力。

何度も読み返しますが、いつも好きなのは「ランスロットの遺産」というお話です。
バジル氏の友人で独特な雰囲気の男性が主人公のお話で、彼の奥さんと親友が愛し合っているのを彼は知っていて、自分を悪者にして身を引く。
それを知っているのはバジル氏だけというせつないお話でした。

魅力的な登場人物がたくさん出てきて、しばし別の世界へトリップできる大好きなマンガです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少女マンガ
感想投稿日 : 2013年7月23日
読了日 : -
本棚登録日 : 2013年7月23日

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