すうがくでせかいをみるの (海外秀作絵本)

  • ほるぷ出版
3.57
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本棚登録 : 818
感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・本 (42ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593101115

作品紹介・あらすじ

うちのかぞくには、みんなそれぞれすきなことがある。すきなことがあるっていいな。なにかみつかるかな? いろいろやってみてピンときたのは・・・・・・すうがく!
世界をみる方法は、いくつもある−−数学が大好きな主人公の、「すき」の気持ちがあふれるおはなし。「すきなこと」を通して、自分なりの世界の見方を見つける絵本。巻末に、主人公オリジナルの「数学ノート」付き。

感想・レビュー・書評

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  • 022年読書感想文コンクール夏の課題図書 低学年の1冊。
    https://www.dokusyokansoubun.jp/books.html
     うちのかぞくにはみんなそれぞれ好きなことがある。
     わたしには何があるだろう?
     色々やってみて、面白いものを見つけた。すうがく!
     誰にだって好きなことがあり、それぞれのやり方でこの世界を見ている。
     私はすうがくでこの世界を見るの。

     
    この絵本の少女はなんにでも数学の法則を見出します。
     道路のタイル、鳥の隊列、ジャングルジム、水面に投げた石から広がる同心円、紙飛行機の軌道、抽象画の色の配列。

    以前見た「博士と彼女のセオリー」というスティーブン・ホーキンス博士の伝記映画を思い出しました。あの映画でスティーブンは目に見るもの、コーヒークリームの渦、螺旋階段、人間の感情すべてに法則を見出していました。

    この本は、数学や法則で世界を見られない私にも、論理的数値的に考えられる人たちはこんなふうに頭の中で物が法則に置き換わっているということが絵として見られてわかりやすかったです。

  • 数学が大の苦手の私にも分からかしら?と手に取った
    形とか軌道とか
    そうだね、世界は数学であふれてる
    自分の好きなことをもとに世界を見ればいいんだね

    おしまいの「数学ノート」はよく分かったよ
    「フラクタル」ふーん
    でも、「集合」は難しいな

    ≪ すきなこと それで見つめる この世界 ≫

  • 「だれにだって すきなことがあって、
    それぞれの やりかたで せかいを みてる……」
    「だから、すうがくで せかいをみるのも
    いいんじゃない?」(引用)

    〜~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    主人公は、家族それぞれが好きなことに打ち込む姿を見て育ちます。
    そして「好きなことがある」ことに憧れ、自分もいろんなことをして「好きなこと」を見つけようとします。
    はじめはうまくいかなかったけれど、やがて「自分の好きなことは数学なんだ!!」と気がついたことで、日常のさまざまなことのなかに、数学が隠れていると知ります。

    〜~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    好きなことを持っていてそれを続けている人を、そばで見られることって、子どもにとってとても大事なことなんだなあ…とおもいました。
    やらなきゃいけないことばかりやっていると、それが全部なくなったときに何をすればいいか、わからなくなりますよね。
    仕事に打ちこんできたサラリーマンが、定年後何をしたらいいんだ…となってしまうのが、まさにこの典型的な例でしょう。
    でも、1つでもいいから(というか、1つでも好きなことがわかっているってすごいこと!)好きなことを持っていると、何もなくなったとしても好きなことが生きることを助けてくれます。

    数学に限らず、学問は机に向かって勉強しているだけでは、つまらない。
    けれどそれが、自分の日々と結びつくことで、とてもおもしろいものになり、世界を見る目がちがってきます。
    けれど学校は、知識と暮らしを結びつける力が弱くて、だから子どもたちは(わたしを含めて)勉強がだんだん詰まらなく、意味のないことにおもえてしまうのですね…

    〜~〜~〜~〜~〜~~~~~~~~~〜〜〜〜~~~

    数学に限らず好きなことを見つけて、それを通してせかいを見てみるとおもしろいよ!と、この絵本は教えてくれます。
    そのためには、子どもが興味を示したことを、どんなに失敗してもじっと見守る親の忍耐も問われます(苦笑)

    お話自体はとてもわかりやすいので、年中さんくらいからの読み聞かせにいかがでしょうか?
    巻末には「数学ノート」として、絵本のなかに出てきた現象をまとめたページもあります。
    こちらは小学中学年でもちょっとムズカシイ内容ですので、読み聞かせるお子さんの年齢に応じて読んでみるといいかなとおもいました。

  • 主人公は、数学、殊に「かたち」が大好き。幾何学ですね。クラブ活動で一通りのことに挑戦して、自分は何より「すうがく」が好きなのだということを、自分で見つけたのです。
    それぞれ好きなことがある家族が、お互いの好きなものを尊重して暮らしている様子も素敵です。
    「博士の愛した数式」(小川洋子さん)を思い出しました。

  • パパの好きなことはこれ!ママの部屋にはママの好きなものがたくさん!お兄ちゃんは大好きな楽器を聞かせてくれる。でも私は。。。
    私の好きなものはなんだろう。ダンス、音楽、絵といろいろやってはみるけれど、どれも上手くいかなくて。

    彼女の視線で見る世界に驚くラストのノート。
    そうか、こんなに世界は数学にあふれているんだ!
    これから物の見方が少し変わりそう。

  • 2022年読書感想文課題図書低学年
    よのなかにはかたちがあふれてる。かたちにはかならずきまりがある。わたしはそれをさがすのがだいすき!かたちのきまりにはぜったいにすうがくのほうそくがあるから、それをべんきょうするのもすきなの。じぶんのすきなことからみえるせかいはさいこうよ!
    この手の絵本の伝わりにくい面がこの本にもあり、これで低学年の児童が形の法則にまで思いを馳せるのはなかなか難しいのではないだろうか。なんか、この子は数学ってのがすごく好きなんだなーというところで終わりそう。

  • え?これ数学?と思ったり…
    まだまだ自分の知らないことがあるな、勉強しなきゃと思わせてくれた作品。
    最後の数学ノートがよいです。

  • 2022低学年課題図書。好きな物は人それぞれ違う。数学は難しいけど、すきなんだから好きなんだ。小さい子が読む絵本としては ちと難しい。

  • 人それぞれの好み考え方は違って良い。もちろん家族も。

  • 好きな事って大事。数学嫌いだったが、こんな身近な数学なら楽しいね

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著者プロフィール

子どもの本の作家。スペインで生まれ育ち、現在は絵本作家として活動するかたわら、スペインとイタリアで子どもたちにイラストを教えたり、ワークショップを開催したりしている。これまでに英語、スペイン語で40冊以上の子どもの本を出版した。日本で出版されるのはこの本がはじめて。

「2021年 『すうがくでせかいをみるの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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