アメリカから<自由>が消える (扶桑社新書) (扶桑社新書 71)

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  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594061647

感想・レビュー・書評

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  • ■書名

    書名:アメリカから<自由>が消える
    著者:堤 未果

    ■概要

    2009年、2010年のアメリカの現実を記載したノンフィクション。


    ■感想

    ここで言っている自由は、どうやら言論の自由のようだ。

    オバマになって、確かにChangeしているが、どうもかなり危ない
    方向にChangeしているようだ。

    テロ対策のもと、政府が全てを監視しようとしている実態は、
    恐ろしい。オバマの言動が就任前後で変わったことは、結局
    オバマも金と権力の魅力に勝てない、ただの普通の人間という
    ことだろう。

    アメリカ政府は、権力を独り占めして、テロ対策のもと、
    全世界を支配しようと乗り出しているような感じがする。

    どうしようないバカどもの集まりだ。

    恐らく、現在、アメリカ政府の教科書はナチスのヒットラー
    だろう。目指しているものは同じだ。

    第3次世界大戦は、近い将来アメリカの内戦から始まる
    かもしれないな~とも感じた。

    日本も他人事ではない。医療の民営化を始め、特に理由
    も明確にせずに、無条件にアメリカの後を追っている。
    (まあ、単純に権力に負けているだけだと思うが。)

    日本政府のバカどもも、アメリカがどういう状況かを知り
    ながら、私利私欲のために、単純に追っているのだろう。
    (政治の事を考えている政治家っていないからね。)

    様々な企業もまた、グローバル化という名のもと、日本以外
    に目を向けているが、根本は同じだろう。
    考える事をやめてしまっている。それが本当に必要かを。
    (勿論、企業によっては、考えている企業もいくらでもいると
    思うが。)

    今、現時点で、動いているアメリカの人々がどの程度増え、
    頑張れるかにかかっている気がする。

    まあ、国民もバカではないので、言論の自由がなくなれば、
    恐らく、他の国に大量に人が出て行くだろう。

    そうなると、アメリカ政府は、テロ対策のもと、出国に制限
    をかけ、海外に行くのを禁止するんだろうな。

    テロ対策は終わりが無い。インターネットのウィルス対策
    と同じだ。結局、新しい技術を使って、抜け道を抜けて入
    ってくる。
    だからといって、放置するわけには行かないが、ようはど
    ちらもどこまで、制限するか?という程度の問題だ。

    使用者がその制限を、それはやりすぎじゃないか?と思ったら
    ほぼ実際には必要ないものだと思う。

    それはインターネットの制限を考えれば分かる、

    これは、感覚の問題だが、実際この部分は感覚が非常に大事
    な気がする。ここに理論は存在しないだろう。

    このような本はアメリカでは売ることが出来ないと思うが、
    この作者さんも国に消されないように注意して生活して
    欲しいものである。

    ■気になった点

    ・基本的には、なぜ、自分の名前が(飛行機搭乗拒否)リ
     ストに載ったのか分からない。

    ・軍事産業の位置に上って来ているのが、警備産業なのだ。

    ・安全への不安を煽るメディアと、先を争って警備機器を導入
     する自治体。そのスパイラルには終わりがない。

    ・異常なスピードで通過する法案というのは、後になって国民
     にとって危険なものだと分かる。

    ・オバマ大統領は、当選すると、公約を一気に翻しました。

    ・一体何を見せられているのか、メディア側にいる私達にも
     分からないのです。

    ・人は理解できないものに恐怖を描く。

    ・ナチスが共産主義者を弾圧したとき、私は不安に駆られたが
     自分は共産主義者ではなかったので、何の行動も起こさなかった。
     次に、ナチスが社会主義者を弾圧したとき、私はさらに不安に駆
     られたが、自分は社会主義者ではなかったので、何の行動も
     起こさなかった。
     その後、ナチスが学生、新聞、ユダヤ人を弾圧したとき、私は
     すごく不安に駆られたが、自分はそれでも何の行動も起こさなかった。
     ある日、ナチスはついに教会を弾圧した。そして、私は牧師だった
     ので、行動に立ち上がった。しかし、その時は、全てが遅すぎた。

  • 紀伊國屋書店 本町店

  • お〜〜〜アメリカ怖い。
    そして無知は怖い。
    こうして歴史の過ちは繰り返されて行くのか。
    「自由」の成れの果ては「独裁」なのか。
    自由な発言をしたら「連行」って、昔の話じゃないんだ。
    ネットの情報規制とか危険分子の弾圧とか、
    中国のこととやかく言えねーっ!!!

    だいたい中国もロシアもアメリカもデカ過ぎると思う。

    堤未果さんがこういう本を出すことは本当に勇気あることだ。
    気をつけて、これからも私たちに情報を伝えて下さい。

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著者プロフィール

堤 未果(つつみ・みか)/国際ジャーナリスト。ニューヨーク州立大学国際関係論学科卒業。ニューヨーク市立大学院国際関係論学科修士号。国連、米国野村證券を経て現職。米国の政治、経済、医療、福祉、教育、エネルギー、農政など、徹底した現場取材と公文書分析による調査報道を続ける。

「2021年 『格差の自動化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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