勝つための情報学 バーチャルからリアルへ (扶桑社新書)

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594081317

作品紹介・あらすじ

バーチャルとリアルが融合する時代。成功する鍵は「情報」にある!
フェイクニュースやデータ偽造、仮想通貨など、生活のあらゆる場面で「情報」が飛び交っている中、「情報」の現状や扱い方、課題、そして歴史などを描く、賢者が生き抜くための実践的情報学入門。

●章立て
第1章 「フェイクニュース」に騙されない情報学
第2章 「真の情報」にたどりつくために
第3章 日本人が向き合うための情報学
第4章 ビジネスマンのための対米中情報学
第5章 陸軍中野学校と財務省の情報史
第6章 情報暗号が日本を救う
第7章 平成の国内・国際情報戦

●目次より
◎「虚偽報道」と「思い込み報道」
◎「フェイクニュース」から身を守るために
◎「三角測量法」は「未知の点」を探るもの
◎情報の「攻防一体」の原則
◎サイバー犯罪と個人情報
◎ビジネス面での情報入手の正しいあり方
◎「米中情報戦争」と日本の動向
◎陸軍中野学校の情報学
◎財務省の「フェイクニュース」と「プロパガンダ」
◎暗号の「認証情報」は犯罪から身を守る「鍵」
◎ブロックチェーン通貨と「暗号情報」が日本を救う

●著者プロフィール
山村明義(やまむら・あきよし)
1960(昭和35)年熊本県生まれ。ノンフィクション作家。著書は『神道と日本人』(新潮社)、『GHQの日本洗脳』(光文社)他、多数。一般社団法人日本らしさ・地域らしさ研究所を主宰して、企業や学校関係者に対する講演や研修講師も行っている。

感想・レビュー・書評

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  • フェイクニュースに騙されないための情報学。
    著者は直接、足を運んで取材しており、真相を確かめてから記事にしているとのことで、他の記者もみならってほしいなと思った。
    最初のほうでは、「デマ」と「ガセ」の違いについて書かれてあって、そういえば違いを意識したことなかったなと思った。多分、デマは自身が発信した嘘で、ガセは嘘の情報についての報道という感じかな。ガセのほうは悪気があったわけではない可能性はあるけど、ちゃんと事実確認をとれば分かったわけなのだから、マスコミは事実確認をするようにしてほしいところ。
    日本ももっと情報リテラシーを高めたほうがいいんだろうなと思った。これからは情報を制するものが勝つ時代になるだろうし。この本を読んでいると、中国はさすが学校で『孫子の兵法』を教えてるだけあって情報工作がすごいなと思った。全部が全部とはいわないけど、日本もある意味見習ったほうがいいのかもしれない(逆に韓国は悪意がありすぎてひどいと思った)。
    後、過去、日本にあった情報学校の陸軍中野学校の話はちょっと面白かった。過去には日本も情報を駆使してた時代もあったんだなぁ。この学校のおかげで、日本は東南アジアの国々とは良好な関係が築けているらしい。このへん、もうちょっと調べてみたいと思った。
    ただ、この本の作者は右寄りな人だなと感じた。多分、本人は中立だと思ってるのだけど、批判しているのが左よりの意見ばかりのせいかそう思った。マスコミは森友学園問題を報道しすぎと批判していたし、自分もそう思った時期はあったけど、どちらかというと始めは、なぜ報道しないのかと叩かれてた印象がある。
    自分は安部首相は戦争をしたいわけではないし、朝日新聞の記者にも愛国心はあると思ってるのだけど、そうでもないのだろうか。
    後、ところどころ自分でも分かる間違いがあって気になった。
    まず、データ偽装とコストの話で、「震災の多い日本で「建造物の材料すべてに”震度10”の地震に耐えられるようにしてほしい」などというオーダーがあった場合」という記述があって驚いた。震度10ってなんだよ。最大震度は7だろと。
    それと、公開鍵暗号の説明について、最後に「わかりやすくいうと、家に入るのに二つの鍵を用意し、一つは誰でも入れる公開用の「暗号化鍵」とし、もう一つを自分だけしか知らない「秘密鍵」とする方式」と書かれてあって、なぜそうなる!と突っ込みたくなった。どっちも家に入る鍵って秘密鍵もっている意味まったくないだろと。せめて例えるなら、家に入る鍵と閉める鍵を別にして、閉める鍵を公開鍵、入る鍵を秘密鍵としたようなのと説明してほしかった(その例えの前には、「暗号化鍵と復号鍵を異なるようにし、暗号化鍵を公開し、復号鍵をその人の秘密鍵にする」ものだと正しく書かれてあるというのに)。
    ただ、これはまだたとえ話だからいい。
    ビックリしたのが、1995年の話で「私自身は、当時国内外のあらゆる事件や出来事を古いソフトの「Windows ME」のパソコンで打ち終えると」と書かれてあったこと。Windows MEの発売は2000年だろと突っ込みたくなった。こういうしょうもない、でもすぐに分かる間違いがあるせいで、他の直接聞いたという、麻原彰晃の兄や父の証言についても記憶違いなんじゃないかと思えてしまって残念だった。

  • ●情報の定義とは「データを集めたり、整理したもの」だけではない。正確な情報を得るためには「様々なデータから必要な情報を入手すること」だけでもない。情報とは明らかに「エネルギーを持った生き物」であり、追っていけば追っていくほど多くの「神」が宿っているのではないかと思えるような「不可知な存在」です。
    ●情報とは、真偽はともかく、その人にとって都合の良い情報が好まれる。
    ●虚偽情報には、デマ、虚偽宣伝と、ガセ、虚偽報道がある。

  • 情報とは、から始まり、その情報の裏取りの考え方など、確かにそうだと思える部分がたくさんあるが、例えば、とある仕事を1人で任される(無茶振りされる)時なんかはできないでしょうね。
    それでも、その会社が潰れたりしないのは、平和な日本、ということでしょうか。
    フェイクニュースには踊らされない人になりたいとは思います。

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著者プロフィール

1960(昭和35)年、熊本県生まれ。金融業界誌社員、出版社契約記者から作家・ジャーナリスト。一般社団法人日本らしさ・地域らしさ研究所を主宰して、企業や学校関係者に対する講演や研修講師も行っている。著書に『神道と日本人』(新潮社)、『GHQの日本洗脳』(光文社)、『日本をダメにするリベラルの正体』(ビジネス社)、『勝つための情報学』(扶桑社)ほか多数。

「2019年 『財務省人事が日本を決める』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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