哀愁のプロヴァンス (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊)
- ハーパーコリンズ・ ジャパン (2016年4月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596420664
作品紹介・あらすじ
病弱な幼い息子ジョナサンには転地療養が必要だと医者に勧められ、ダイアンはうなだれた。私にそんなお金なんてないわ。いいえ、1つだけ残された希望はあるけれど……。ダイアンは意を決して、3年ぶりにプロヴァンスを訪れた。当時と変わらない美しい風景の中に、変わり果てた彼が現れた。本当にマノエルなの? 熱く輝いていた瞳は、今や氷のようだ「なぜ僕に会いに来た? 目的は金か?」嘲るように彼が言った。富豪の彼に金の無心をする者は、ダイアンだけではないのだろう。だが、あなたの息子のためだとは口が裂けても言うつもりはない。彼に
感想・レビュー・書評
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献本ありがとうございます(^^)
ということで、甘めの評価になるかもしれませんが、1979年に書かれたという割には古臭さを感じず、ヒーローカッコいい、ヒロインがヒーローを振り回し続けるわで、展開のもたつき具合にはらはらしながら面白く読みました。
年を取ると、なんか読みたいけど、しんどい本は読みたくない。そういう時、ハーレクインって安心感があってええなあと思いますよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
献本でいただきました。ハーレクインなるものに挑戦してみよう!と何もわからず読んだ作品。
ハーレクインをよくわかっていなかったうえに誤解していた。女性向けってイメージで多少大人向け(R的な)なのかなと思っていたら、そこまでではなかったです。でも多少男性サイドが強権的なあたりはそういう面での女性向けなような。
どこかのサイトで、ハーレクインと日本の女性向けの違いは主人公の女性がとても自立した存在であること、って書いてあったのですが読んでてそういうことのような気はしました。
いまいちまだ慣れなくって物語に乗り切れなかった。 -
面白い。
主人公の元恋人を焦らせるテクといい、
でもでもだってだっての踏ん切り悪さといい
ライバル(?)の女性の根性悪といい
ここから既に、何となーく展開よめちゃったりするが
読ませますぜ、この本は。
読みやすいので一気読み確実でございます。 -
1972年作、HQ創刊時の古典的作品。プロヴァンスの自然描写がとても美しく、台詞もちょっと懐かしめな言い回しで、かえって新鮮に感じました(ジプシーも今だとロマと訳されるんでしょうか)。再会してもお互い感情が先走ってしまい、まともに話し合いができない二人。でも少しでも近づくと一触即発な火花の散る感じ、ドキドキです。ヒロインはシングルマザーで忙しかったけど、ヒーローは3年も何してたんだか。そこだけ引っかかったので、普通に☆3つとさせていただきました。
自分が生まれる以前に書かれたHQを初めて読みました、献本ありがとうございました。 -
☆4.5
え、どうしてレビュー低いの??
献本でいただいたからというわけではなく、個人的にドストライク。
古い作品なのでエキセントリックな人物や情景描写はあるけど、これは時代が違うのでしょうがない。ヒーロー・ヒロインともどちらもそれぞれに事情があって頑なになってしまっているけど、ときたま言動に抑えきれない想いが垣間見えて、それでもなかなかくっつかない、このじれったさ、最高です。
金持ちヒーロー、清貧ヒロイン、強烈な姑、シークレットベビー、地位目当ての腹黒許嫁とハーレクインのテンプレ要素がしっかり揃っていて、くわえて初期のテンプレの異国情緒やイケメン当て馬君も抑えており、R-1という番号にぴったりの作品ですね。