- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596541130
感想・レビュー・書評
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どこまでいっても起伏にとまない話。
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ピンクジンを飲もうと思う。カレのシリーズに似た雰囲気がある。
〇ピンクジン
〇ティツィアーノやカラヴァッジョのことなら、わたしは眠っていても話せる。
〇シャルロットはペンとモールスキンのノートを麦わらのバッグに戻し、ワインの残りを飲みほした。
〇年をとって車の運転ができなくなり、彼女の世界は縮んでしまった。バスで旅行することもできただろうが、ガーリックペーストを塗ったサンドイッチを携え、泣きわめく子供たちを連れた汗臭いプロレタリア連中のことを考えると、バスには魅力を感じなかった。シャルロットは社会主義者、いや、共産主義者といってもいいが、いくら革命を支持したところで、公共交通機関を利用する気にはなれなかった。
〇カフェふうのテーブルにアリ・シャムロンが一人ですわっていた。いつものように、プレスされたカーキ色のズボン、白いオックスフォードシャツ、左肩の鉤裂きが修理されずに残っている革のボマージャケットといういでたちで。
〇仕立てのいい紺のスーツと白いシャツを着て、疲れた様子はどこにもなかった -
監視。凄い。米国による盗聴が各国首相まで行っている事に驚きです。まさしくスパイ映画さながらで満更フィクションだけではない世界です。
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ウィーンで事が起こり、スイスや英国で、加えてイスラエルで色々と展開し、やがて舞台は米国のワシントンへ…文字どおりに二転三転しながら事態が進む…諜報の世界の厳しい凌ぎ合いが展開する…
そういう世界の中で蠢く人達が掘り下げられる物語だが…何か夢中になってしまうモノが在った… -
まあ正統派スパイな話。