赤の女 下 (ハーパーBOOKS)

  • ハーパーコリンズ・ ジャパン
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596541130

感想・レビュー・書評

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  • どこまでいっても起伏にとまない話。

  • ピンクジンを飲もうと思う。カレのシリーズに似た雰囲気がある。

    〇ピンクジン
    〇ティツィアーノやカラヴァッジョのことなら、わたしは眠っていても話せる。
    〇シャルロットはペンとモールスキンのノートを麦わらのバッグに戻し、ワインの残りを飲みほした。
    〇年をとって車の運転ができなくなり、彼女の世界は縮んでしまった。バスで旅行することもできただろうが、ガーリックペーストを塗ったサンドイッチを携え、泣きわめく子供たちを連れた汗臭いプロレタリア連中のことを考えると、バスには魅力を感じなかった。シャルロットは社会主義者、いや、共産主義者といってもいいが、いくら革命を支持したところで、公共交通機関を利用する気にはなれなかった。
    〇カフェふうのテーブルにアリ・シャムロンが一人ですわっていた。いつものように、プレスされたカーキ色のズボン、白いオックスフォードシャツ、左肩の鉤裂きが修理されずに残っている革のボマージャケットといういでたちで。
    〇仕立てのいい紺のスーツと白いシャツを着て、疲れた様子はどこにもなかった

  • <ガブリエル・アロン>シリーズの四作目。やはりこういったストリーの本は日本人にはかけないなぁと改めて思う。
    伝説の二重スパイ(モグラ)キム・フィルビーには、愛人の生ませた実の娘がいて、キムを愛人から奪い、自らの果しえなかった野望のために、スパイとして育て、英国情報部MI6に雇わせ、娘は父の遺志を継ぎ、組織のNo2にまで上り詰める。父を慕う娘は慕い、自分を捨てた母親を憎み、生涯会う事はない。一方で、母を捨てた娘を思い、異国で待ち続けるが娘が会いにくることはない。自らの野望のために、娘を洗脳した父。これも一種の愛なのだろうか。読後に残る登場人物達が「勝者もなく、敗者もいない」感じるむなしさが、愛ではないということを感じた。

  • 監視。凄い。米国による盗聴が各国首相まで行っている事に驚きです。まさしくスパイ映画さながらで満更フィクションだけではない世界です。

  • ウィーンで事が起こり、スイスや英国で、加えてイスラエルで色々と展開し、やがて舞台は米国のワシントンへ…文字どおりに二転三転しながら事態が進む…諜報の世界の厳しい凌ぎ合いが展開する…
    そういう世界の中で蠢く人達が掘り下げられる物語だが…何か夢中になってしまうモノが在った…

  • まあ正統派スパイな話。

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著者プロフィール

Daniel Silva

「2006年 『告解 美術修復師ガブリエル・アロン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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