刑事ファビアン・リスク 零下18度の棺 (ハーパーBOOKS)
- ハーパーコリンズ・ ジャパン (2018年11月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (648ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596550989
感想・レビュー・書評
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ハラハラしながら最後まで楽しめた。さまざまな人や出来事がどこに行き着くのかと思ったら。今作も相変わらず容赦がない…。
期待させながら突き落とす展開に、リスクー!電話ー!とか思いつつ、でもなんだろう、みんなそれぞれ個性があって、それがイライラするようなところであっても人らしくて憎めないというか。
三部作だと思ってたので、最後になにー!てなったけど、一作目から四部作って書いてた。
一作目からこうなって四作目に繋がるとは…見届けなければ…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
事件が解決したことは確かだけど、中途半端かな。
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最初に。
「やられた!」と思ったのが、前作『顔のない男』で「なーんかしっくり来ないなー」と疑問が残っていた事件が、実は、(本作ではなく)次回作への伏線となっていたということ。作者は1つの作品に全力投球するのではなくて、この登場人物や世界観を大きく俯瞰しながらいくつかのストーリーを考えているのだと思う。
次の作品の翻訳はまだなのかなぁ。
本作の核となる事件に関しては、流れが若干前作までと似ているというか、感情のないサイコ気味の犯人が淡々と惨殺していく様子とか、無駄に家族が巻き込まれてピンチになるところとか、「あぁもう、またかよ…」と多少げんなりはするのだが、それを差し引いても、スピード感とアクション多めの良質なエンタメ作品に仕上がっていると感じた。家族のゴタゴタやピンチが絡んでこなければ星5つをつけてもいいくらいだ。(映画とかも含めてだが、何で海外のミステリはこのタイプが多いのだろう??ハラハラ感を煽りたいのかもしれないが、逆に陳腐な展開な気がしてしまう…。)
絵的に派手だけど、背景としてもう少し詳しい説明が欲しい、というシーンがあるのも今までと同じなのだが、ま、些細なところは大目に見て、全体の雰囲気や流れを楽しむべき作品。読み応えもあって楽しめた。 -
ステファン・アーンヘム『刑事ファビアン・リスク 零下18度の棺』ハーパーBOOK S。
シリーズ第3弾。恐れていた通り、シリーズを重ねる度にレベルダウンしているように思う。主人公の刑事ファビアン・リスクの家族の問題が前面に出てきて、さらには古いロックやポップスがやたらと登場し、ストーリーを追い掛け難くしているように感じる。
白昼にカーチェイスを演じた挙げ句に事故死した男は何故か身体が凍結しており、死後2ヶ月と判明する。ファビアン・リスクら捜査班が調査するが、事件はやがて連続殺人へと……
本体価格1,157円
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シリーズ第3弾。複数の事件が同時進行していくスタイル、相変わらず面白い!非リアルな話のようにも見えるものの、背景にあるのはリアルな社会問題だと思った。リスク家、殺人課の面々、ドゥニャ、それぞれが今後どうなっていくのか楽しみ。
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無茶な設定やとは思うけど、まぁそれなりに盛り上がる。