ラズベリー・デニッシュはざわめく (mirabooks)
- ハーパーコリンズ・ジャパン (2021年1月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596918413
作品紹介・あらすじ
ロスが出ていって2週間。ハンナは悲しみをこらえ、いつものようにオーブン仕事に明け暮れていた。
そんなある晩、ロスの車を使っていた彼のアシスタントのPKが、ハンナとのビデオ通話中に意識を失い、事故で帰らぬ人となってしまう。
ロス宛てに届いた薬物入りのチョコレートを食べて心臓発作を起こしたのだ。
一体誰がこんなことを? ハンナは調査を開始するが、驚愕の事実が次々と明らかになり……。
感想・レビュー・書評
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本編ラストに衝撃の展開。あの人は今どこで何をしているのだ……。
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ロスが残していったものが現れるたびに謎は深まるばかり。いったいロスって何者なんでしょう。ハンナのストレス、キツそうです。
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図書館で。
なんていうのか、恋愛は体力的にも精神的にもタフな時に済ませておかないと大火傷するんだなぁというのが一番の感想。ハンナさん、ティーンエイジャーみたい。まぁでもプロポーズしてくれた2人を振って違う男と結婚したハンナさんがどうやって元通り2人と仲良くなれるのかと思ったら、結婚相手が最悪だった、という事でハンナさんを悲劇のヒロインに仕立て上げたワケか。ナルホド。これならハンナさんにヘイトが集まらない…のかな?個人的にはロスの何が良かったのかぶっちゃけ全然わからないんですけどね~
と言う訳で今回の被害者はロスのアシスタントのPKさん。段々と登場人物が減っている気がしないでもない…。個人的にはハンナさんの個人貯金額が300ドルだかだったのがちょっとビックリ。事業主で店主なのに残高少なくない?小切手用の口座で積み立てとかは別ならわからなくはないけど。店舗の口座は別ってそういえば言ってたかな。
そしてマイクが毎回ごはんをたかりに来るのがちょっと鼻に付く。ノーマンはテイクアウトを持ってきたり、夕食に誘ってくれるのにねぇ… マイクは当然のように持ち出させるだけなんだもんなぁ。警察って横暴。
この頃アンドレアとお母さまの活躍が少なくて残念。リサもほとんど出てこないし。そして次巻ぐらいでロスも退場かな?とちょっと楽しみにしていたりします。 -
ハンナちゃん、ちゃんと仕事して欲しい。最初のころは捜査で忙しくてもちゃんと早起きして仕事に行ってたのに、今は寝坊が多くてイライラします。リサとミシェルが過労で倒れかねないよ!
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お菓子探偵シリーズ第21弾
やっと話が進んでそこに落ち着いたんかいと もやもやしてたら旦那が居なくなってる
悲しみは抱えるものの独身生活に巻き戻った
やっぱりミシェルがいる生活はいい
ずっといて欲しいな -
ロスと再会して、あれよあれよと話が進み、とうとう結婚しちゃったハンナにがっかりした人は、きっと多いと思います。
マイクは?ノーマンは? え〜っ、ノーマンと結ばれてほしかったよ。モシェとカドルスも仲良しだし、ハンナのために家を改築したんだよ!って。
私はそう思いました。ロスと再会した辺りからなんだかつまらなくて、もう終わりだなと思っていたら!
前刊の終わりから話がとんでもないほうに進んでいって、まだ途中。えっ、どーなるの?
マイクとノーマンの望みは絶たれてないのかも。
なんだかわくわくする展開になってます。
なので、ロスのせいでシリーズを卒業してしまった人には、ぜひ戻ってきてほしいです。
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シリーズ21作目。
美味しいものがたくさん出てくるコージー・ミステリです。
故郷の街で手作りクッキーとコーヒーの店を出しているハンナ。
気さくで親切な30代女性で、地元では素人探偵としても有名なのです。
学生時代の友人ロスと再会して恋に落ち、結婚したのだが、その夫が突然、失踪したのが前作。
2週間たっても何の音沙汰もない所から始まります。
このアパートの鍵を持って行ったことに希望を残すハンナ。
家族や親しい人以外の周囲にはまだ、夫は仕事で出かけているとしか話していませんでした。
ロスの車が置いてあることに気づき、たまたま彼のアシスタントに使ってもらったら、アシスタントが急死してしまう。
ロスあてに届いていた薬物入りのチョコレートが原因だった。
一体、誰がなぜ?
捜査を始めたハンナだが、怪しげな点は増えるものの、なかなか事件の輪郭は見えてこない。
最近の作品では厚くて、しっかり書き込まれている印象です。お菓子のレシピもたくさん!
ロスの問題は解決しないままなので、最後にまた爆弾発見があるけど~
どうなるんでしょうね?! -
シリーズ21作目。
ハンナが結婚して/してしまって、けれどもそれがアレだったから、巻を新たに、まるで何事もなかったかに話をすすめるのかなあと予想していたが、ちがった。
この『ラズベリー・デニッシュはざわめく』は、前作『バナナクリーム・パイが覚えていた』から、たった2週間後の話なのだ。
ハンナは、落ち込んだり沈んだりしている。
当然だ、無理もない。それでも、周りのみんなに助けられながら、クッキーを焼き、クッキーを味見し、コーヒーを入れて、クッキーを売る。
そして、事件を捜査する。
"いない夫"の存在がとにかく大きい、なかなか劇的な話だった。
えーっと驚いたり、いろいろ食べた気になったりする中、面白かったのは、イベント出店の様子だった。
隣の出店者に挨拶をして、それぞれの出品物について、ちょっとしゃべったりするのだが、これは私もおぼえがある。
コーヒーを出す店などは、開場前からコーヒーをいれて、匂いをあたりに漂わせる。
それはもちろん道具を温めるため、コーヒーの準備のためではあるが、立派な広告宣伝でもあるのだ。
入場するなり、客たちが匂いにつられて次々とコーヒーを買いにくるのを、目の当たりにしたことがある。
イベント出店の事情は、日本もアメリカも変わらないようだ。
出店の経験者はきっとにやりとすることだろう。
前作が出てから、次はいつかいつかと待ち焦がれていたが、無事に読めて本当に嬉しい。
表紙も翻訳者も変えることなく、ちゃんと出版してくれるmirabooksには、本当に深く感謝している。
感謝してはいるが、このまままた1年待たされるというのは、さすがにつらい。
次巻は、せめて年内に出してくれないだろうか。
加えて、あとがきにあった『エピソード0』、ハンナが〈クッキー・ジャー〉を開店するにいたる話も出してくれないだろうか。
さらには、クリスマスレシピ特集の番外編と想像される、未訳の『Christmas Caramel Murder』も出してもらえないだろうか。
ついでにレシピ本も出してくれないだろうか。
全部は難しいにしても、一つや二つを叶えていただけると、たいへんに嬉しい。
強く望んでいる。
希望を抱いている。
祈りさえしている。
ご一考いただければ幸いである。
今回もたくさんのっていたレシピの中で、いくつかをつくってみた。
それについてはまた次回。