ラズベリー・デニッシュはざわめく (mirabooks)

  • ハーパーコリンズ・ジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596918413

作品紹介・あらすじ

ロスが出ていって2週間。ハンナは悲しみをこらえ、いつものようにオーブン仕事に明け暮れていた。
そんなある晩、ロスの車を使っていた彼のアシスタントのPKが、ハンナとのビデオ通話中に意識を失い、事故で帰らぬ人となってしまう。
ロス宛てに届いた薬物入りのチョコレートを食べて心臓発作を起こしたのだ。
一体誰がこんなことを? ハンナは調査を開始するが、驚愕の事実が次々と明らかになり……。

感想・レビュー・書評

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  • 二作分戻って、21作目。
    図書館の予約をしくじったせいです。

    物語はロスの失踪直後、二週間後。
    度々母や姉妹と比較して自身のルックスを卑下するハンナ。そうかと思えば二人(ロスを含めば三人)の魅力的な男性からプロポーズを受けていることは受け入れているんだよなあ。つまり、自分のルックスは世間一般的には最高じゃないけど、自己肯定感はそれなりに高めなんだろうな。逆にルックスに拘ることを見下している可能性もある。それで汗水垂らして拷問の如き運動をして、更に美味しいものを我慢するなんて馬鹿げていると言う価値観。それは理解できる。でも私は自己肯定感が低い。だからハンナに共感できないのか?? ルッキズムは世界中どこにでもあると思うけど、日本は特に強いのかも。

    あと年齢の壁。まあ、海外の事情はセレブのゴシップ、ドラマ、映画、小説くらいからしか読み解けないので、ゴシップ以外は作りものの世界かも知れないけれど。今観てるドラマでも17歳の男子高校生がルーシー・リュー(何歳の設定かはわからないけど二十歳の娘がいる)にベタ惚れなんだよなぁ。勿論ルーシー本人は歳の差を気にしているし、男の子の学校の同級生や警察官からはカップルとは思われていないけど。法律も関係してるか。

    ロスがミシェルに車を運転して欲しかったからキーをゲストルームの箪笥に入れたなんて無茶苦茶では。わざわざそんなことしなくても、ハンナに伝えてわかりやすいところに置いて行けば良いんだから。論理的な思考ができなくなっている。ロスの行動もその後2冊読んだ今もよくわからないまま。

    元よりリサが優秀すぎたけど、ミシェルが来てからハンナは甘やかされすぎている気がする……。

    ドクと付き合い始めて以降、ドロレスの変化凄い。愛は偉大。

    PK……思い出せない。レギュラーキャラ以外は忘れてます。過去のエピソード、一気読みしなくても全て把握してる読者さんっているのかな。私は間が空くとすぐ忘れてしまうのですが。赤の他人に車のキー貸すって凄いわ。田舎ならではなのか??

    寒さで風邪を引くことはあると思うけどどうなんだ? 血流悪化とか、免疫が下がったりなんだりで感染しやすくなるのではないかな??周りにウイルスがなければいいけど。

    マフィン食べたいけどシナモンとナツメグか……。じゃあダメだ……。
    マイクにしても、他の登場人物にしても、1日のうちにこんなに糖分摂って健康に問題ないのかしら。心配になるわ。

    アンドリア、かわいい。
    そしてマラスキーノチェリー苦手。悉く苦手なのがくるな。好き嫌い多いから仕方ない。昔ながらのクッキーにのってるゼリーみたいなやつも苦手なんだよなあ。

    PKの婚約者がピンキー。ネタみたいだけど、多分愛称ですよね。ピンクが好きだからとか。

    甘じょっぱいは正義。
    それにしても、ロスの収入源は結局何なんでしょう。偽名の偽IDが沢山あったことから、やはり詐欺師?

    アンドリアはハンナに、ハンナはミシェルに良くしてもらってばかりだからとお返ししたいなんて。それぞれはなから見返りを求めていないでしょうけど。

    ノーマンの良さを何度改めて確信するんだか……。もう読者の中にマイク派は存在しなさそう。

    試食に食べたクッキーを「食事」として勘定に入れなさいよ!
    レコーディングダイエット向いてないな、ハンナは。

    これまでの人生で、割と甘いもの苦手な人、チョコレートが嫌いと言う人に出会ってきたけど、レイクエデンには存在しないのだろうか。寒い土地ではカロリー大事だし……。

    ディップにつけるポテトチップス、トルティーヤ、つまりコーンチップスじゃないのかな??調べたらアメリカではポテトチップスにディップをつける習慣あるみたいだ。ディックが実際には何を訊きたかったのかモヤッとするなぁ。わざわざそれを描写しているし。ディップつけて食べる用に、味付けなしのポテトチップスなのかな。

    ここまで(チャプター19)読んだところ、犯人はピンキーか、PKと彼女の婚約&破局に関わる人物だろうなぁ。他にヒントもないし。ロス狙いだとしたら1冊で完結しなさそうだし。この時点で半分より少し進んだくらい。銀行の説明とかは割と流し読みしてしまった。

    毎度のことながら、レイクエデンの人達はすぐレシピくれますね。お店のレシピすら。ハンナは菓子店の主人なのに。気にならないのかな。不思議。そして普通に近所の食糧品店で手に入るピーナッツバターを使用してる。サリーの店は高級レストランのイメージだけど。そこ、手作りに拘らないんだ。そこも含めてレイクエデンらしさなのかも。

    口論が白熱していったと言うならPKも、と思うよな、普通は。口論も白熱もどっちも“両者共に”と思わせる表現だ。
    サリーは話のハードルを上げすぎたな……。想像したよりずっと普通の修羅場だった……。

    花網ってなんだろう。調べたけどよくわからなかった。フラワーネットのことかな……。
    入院中のゲイリーの妹気になるな。ピンキーではないよね?申し込んだ際サリーが気づくはずだし。

    前から思ってたけど、多少アルコールを摂取しても、その後運転するの、OKなのかな、レイクエデンって。酔い覚ましにコーヒーを飲んだり、ちょっとだけなら。少しでも飲んだら運転はNGなのでは?アメリカは州によって法律違うし、これもそのひとつ??雪深い町なのに。こわ。いや、逆に寒い地方だから、多少のアルコールでは酔いが回らない?そんなことある?

    喧嘩した夜、ピンキーもチョコバーを食べてたってことはないか?海外作品に大麻入りブラウニーってよく登場するけど。いや、でも検視結果で毒物が出たんだっけ。
    ピンキーは菜食主義者ってわけではないのね。ロブスターを注文したし、フィッシュバーガーやチキンバーガーは食べるのか。宗教的な理由?

    クッキージャーのクッキーって、ザクザク系かしっとり系かって感じ。私はサクホロ系が好きなんだけどなぁ。アメリカにはあまりない食感なのかな?

    ヘイティ。前にリサに調べて欲しいと言われて訪ねて行った、家の修理してくれる人だったっけ。しかし何故ハンナに訊くんだろう。ハンナは恋愛に長じていると思われているのか?それとも人の心の機微を見抜く目を持っていると言う意味かな。他人から背を押して欲しかっただけか。そんなハンナが選んだのはロスですけどね。

    ん?
    3年生の年鑑は白黒だったけど、4年生のはカラー。
    4年の年鑑に3年の時の芝居の写真も載ってたってこと??それとも、3年の年鑑も芝居の写真はカラーってこと?
    生徒の個人写真だけが白黒なのか??
    と言うか、最初から高校に問い合わせたら早そう。芝居の担当の先生とかもいるだろうし。芝居に参加していた同級生なら誰でも知っていたのでは?
    と思ったけど。
    いや、ライラ、いくらなんでも個人情報ペラペラ喋りすぎや。就職担当者に。
    でもこれでやっぱりゲイリーが怪しくなってきましたね。1ヶ月前にピンキーが自殺した薬物と同じものを使ったんじゃないか?でもピンキーが送った可能性を否定できないけど。死ぬ前に送った可能性もあるわけだし。

    事件に関係あるかも、と話を持ちかけておいて、何故ゲイリーの妹の店の場所について知りたい理由を誤魔化したのかしら。ところどころ何でそうしたのかわからない。矛盾まではいかないにしても。

    まあ、パートナーを見る目でナンシーおばさんにアドバイスできることはないもんね。

    いやちょっと待ってよ。クラリッサ高校のライラ。わざわざそれだけのために電話寄越す?ご都合主義なシーンだなぁ。そして何故二人で話そうと思うのか。疑っている相手を追及するため、独りで対峙しちゃダメってのは第一条項よ。
    と言うか。他のことはミシェルやノーマンとすぐ共有するのに、何故ジープの件伝えてないの。伝えていたら絶対ハンナをブースに独りにしてないよね。結局ハンナが望んで危険な目に遭っているってことになる。

    ハンナの質問下手すぎない?
    普通はクッキー贈りたいなら、調べる前にゲイリーに直接訊くし、ゲイリーに渡すもの。なに嗅ぎ回ってるんだ?ってなるわよ。何度同じめに遭っても下手だね、ハンナ。
    そもそもゲイリーが最後の一人になるとは限らないのに1人になるのを待ってたのもなぁ。
    そして、ゲイリーも何故レストランは他に見ている人がいるのにまだ襲いかかってくる?興奮で目に入らなかった?それじゃあ遅かれ早かれ捕まってたわね。

    いやぁでも未だにロスの行動はよくわからない。ハンナにしたことの意味が。隠れ蓑?あんな派手なハネムーンまで行って。名義を借りる為だけ? 理解できない。ロスに何の得があるのか。よくわからない。早くスッキリさせて欲しい。

  • 本編ラストに衝撃の展開。あの人は今どこで何をしているのだ……。

  • ロスが残していったものが現れるたびに謎は深まるばかり。いったいロスって何者なんでしょう。ハンナのストレス、キツそうです。

  • 図書館で。
    なんていうのか、恋愛は体力的にも精神的にもタフな時に済ませておかないと大火傷するんだなぁというのが一番の感想。ハンナさん、ティーンエイジャーみたい。まぁでもプロポーズしてくれた2人を振って違う男と結婚したハンナさんがどうやって元通り2人と仲良くなれるのかと思ったら、結婚相手が最悪だった、という事でハンナさんを悲劇のヒロインに仕立て上げたワケか。ナルホド。これならハンナさんにヘイトが集まらない…のかな?個人的にはロスの何が良かったのかぶっちゃけ全然わからないんですけどね~

    と言う訳で今回の被害者はロスのアシスタントのPKさん。段々と登場人物が減っている気がしないでもない…。個人的にはハンナさんの個人貯金額が300ドルだかだったのがちょっとビックリ。事業主で店主なのに残高少なくない?小切手用の口座で積み立てとかは別ならわからなくはないけど。店舗の口座は別ってそういえば言ってたかな。

    そしてマイクが毎回ごはんをたかりに来るのがちょっと鼻に付く。ノーマンはテイクアウトを持ってきたり、夕食に誘ってくれるのにねぇ… マイクは当然のように持ち出させるだけなんだもんなぁ。警察って横暴。
    この頃アンドレアとお母さまの活躍が少なくて残念。リサもほとんど出てこないし。そして次巻ぐらいでロスも退場かな?とちょっと楽しみにしていたりします。

  • ハンナちゃん、ちゃんと仕事して欲しい。最初のころは捜査で忙しくてもちゃんと早起きして仕事に行ってたのに、今は寝坊が多くてイライラします。リサとミシェルが過労で倒れかねないよ!

  • お菓子探偵シリーズ第21弾
    やっと話が進んでそこに落ち着いたんかいと もやもやしてたら旦那が居なくなってる
    悲しみは抱えるものの独身生活に巻き戻った
    やっぱりミシェルがいる生活はいい
    ずっといて欲しいな

  • ロスと再会して、あれよあれよと話が進み、とうとう結婚しちゃったハンナにがっかりした人は、きっと多いと思います。
    マイクは?ノーマンは? え〜っ、ノーマンと結ばれてほしかったよ。モシェとカドルスも仲良しだし、ハンナのために家を改築したんだよ!って。
    私はそう思いました。ロスと再会した辺りからなんだかつまらなくて、もう終わりだなと思っていたら!

    前刊の終わりから話がとんでもないほうに進んでいって、まだ途中。えっ、どーなるの?
    マイクとノーマンの望みは絶たれてないのかも。
    なんだかわくわくする展開になってます。

    なので、ロスのせいでシリーズを卒業してしまった人には、ぜひ戻ってきてほしいです。

  • シリーズ21作目。
    美味しいものがたくさん出てくるコージー・ミステリです。

    故郷の街で手作りクッキーとコーヒーの店を出しているハンナ。
    気さくで親切な30代女性で、地元では素人探偵としても有名なのです。
    学生時代の友人ロスと再会して恋に落ち、結婚したのだが、その夫が突然、失踪したのが前作。
    2週間たっても何の音沙汰もない所から始まります。
    このアパートの鍵を持って行ったことに希望を残すハンナ。
    家族や親しい人以外の周囲にはまだ、夫は仕事で出かけているとしか話していませんでした。

    ロスの車が置いてあることに気づき、たまたま彼のアシスタントに使ってもらったら、アシスタントが急死してしまう。
    ロスあてに届いていた薬物入りのチョコレートが原因だった。
    一体、誰がなぜ?

    捜査を始めたハンナだが、怪しげな点は増えるものの、なかなか事件の輪郭は見えてこない。
    最近の作品では厚くて、しっかり書き込まれている印象です。お菓子のレシピもたくさん!
    ロスの問題は解決しないままなので、最後にまた爆弾発見があるけど~
    どうなるんでしょうね?!

  • クッキー・ジャーシリーズの第二十一作。

    ちょっと残念な感じ。
    新婚早々、失踪してしまったロスの行方がわからなかった、
    というのが最大の理由なのはわかっているが。

    他にも、
    ロスの部下が殺人の容疑者の一人、婚約者の女性が、
    実は酒も飲むし、赤身の肉も食べるとわかってからが
    面白そうにだったけど、婚約破棄で自殺していたという嫌な展開だったとか、
    事故に遭った車がほぼ無傷なのはご都合主義過ぎない?とか。
    結果として末娘のミシェルが車を手に入れたので良かったけど。

    それと、
    いつもよりレシピが多すぎない?
    こんなにクッキーを食べてましたっけ?

    ロスの失踪は、口座や金庫に大金があったことが分かったことから、
    謎が深まるばかり。
    最後には、他に結婚していたこと、とマイクに告げられる。

    あとは、
    家に帰るといつも飛び出してきたモシュが、
    元気がなくて、病気でもないし、寄る年波のせいかと心配していたが、
    ロボット掃除機のせいとわかって、良かった。

    驚いたのは、預金残高が376ドルしかなかったこと。
    小切手用の口座だからだよね?

  • シリーズ21作目。

    ハンナが結婚して/してしまって、けれどもそれがアレだったから、巻を新たに、まるで何事もなかったかに話をすすめるのかなあと予想していたが、ちがった。
    この『ラズベリー・デニッシュはざわめく』は、前作『バナナクリーム・パイが覚えていた』から、たった2週間後の話なのだ。

    ハンナは、落ち込んだり沈んだりしている。
    当然だ、無理もない。それでも、周りのみんなに助けられながら、クッキーを焼き、クッキーを味見し、コーヒーを入れて、クッキーを売る。

    そして、事件を捜査する。

    "いない夫"の存在がとにかく大きい、なかなか劇的な話だった。

    えーっと驚いたり、いろいろ食べた気になったりする中、面白かったのは、イベント出店の様子だった。
    隣の出店者に挨拶をして、それぞれの出品物について、ちょっとしゃべったりするのだが、これは私もおぼえがある。
    コーヒーを出す店などは、開場前からコーヒーをいれて、匂いをあたりに漂わせる。
    それはもちろん道具を温めるため、コーヒーの準備のためではあるが、立派な広告宣伝でもあるのだ。
    入場するなり、客たちが匂いにつられて次々とコーヒーを買いにくるのを、目の当たりにしたことがある。
    イベント出店の事情は、日本もアメリカも変わらないようだ。
    出店の経験者はきっとにやりとすることだろう。

    前作が出てから、次はいつかいつかと待ち焦がれていたが、無事に読めて本当に嬉しい。
    表紙も翻訳者も変えることなく、ちゃんと出版してくれるmirabooksには、本当に深く感謝している。
    感謝してはいるが、このまままた1年待たされるというのは、さすがにつらい。
    次巻は、せめて年内に出してくれないだろうか。
    加えて、あとがきにあった『エピソード0』、ハンナが〈クッキー・ジャー〉を開店するにいたる話も出してくれないだろうか。
    さらには、クリスマスレシピ特集の番外編と想像される、未訳の『Christmas Caramel Murder』も出してもらえないだろうか。
    ついでにレシピ本も出してくれないだろうか。
    全部は難しいにしても、一つや二つを叶えていただけると、たいへんに嬉しい。
    強く望んでいる。
    希望を抱いている。
    祈りさえしている。
    ご一考いただければ幸いである。

    今回もたくさんのっていたレシピの中で、いくつかをつくってみた。
    それについてはまた次回。

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