だれにもいえない

著者 :
  • 毎日新聞社
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本棚登録 : 40
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (77ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620200309

作品紹介・あらすじ

ある日、同じクラスの点くんをすきになっている自分に気づいた千春。でも、いつすきになったのか、どうしてすきになったのかわからない。だれかにきいてみたい、この気持ち。でも、だれにもきけない。せつなくて、あったかい小さなラヴストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 誰かを思いやること。
    大切にすることは、とっても大事!

  • 思春期の入口。今までにはなかった揺らぎ。

  • 児童文学の純文学作家、岩瀬成子。
    これも薄い本で字もそこそこ大きいし、中学年向けに書いたのかもしれないが、(主人公は4年生)、やはりちゃんと繊細な心を読みとれる子じゃないと、大きな物語があるわけじゃないから、「一体何の話だっけ」ということになりかねない。
    初恋って、仲良くない子と仲良くなる時って、こうだった、こうだったと切なくなる岩瀬節。好きという気持ちに戸惑う少女の心情を描くのが抜群に上手い。これくらいの「好き」って、「もっと仲良くしたい」とか「つきあいたい」とかいうのとは違うんだよね。
    主人公と野々山さんの友情が深まることを予感させるラストもいい。
    ただ、子どもには、どうかな。大人の女性が読むのが一番いいような気がする。

  • いじらしくて、かわいらしくて、胸がきゅんきゅんする。ひっそりと胸に抱き続ける思いが積み重なって、人は大人になっていく・・・のかな? わたしは何でもすぐにしゃべってしまうけど!!

  • 少女の初恋のもどかしさ。それを見守ってくれるおばさんの、あたたかさ。この世代の感性にまた戻ってみたくなって胸がきゅんとしました。

  • 小学年生の千春は、同じクラスの点くんが好き。
    でも、この好きは、今までの好きとなんだか違う。

  • 一番共感できたところは、「点くんを好きになった気持ちを、だれにも知られちゃいけない。内緒にしてなきゃいけない。となぜだか思う」ところかな。はるか昔、こんな気持ちになった気がします。

  • 小学生の女の子が初めて人を好きになる。その戸惑いや、叔母さんからかけられる言葉、学校生活が描かれています。瑞々しいとかではなく、普通の文章で女の子の気持ちの変化を丁寧に書いています。大人が読んでも何かしら感じられる本だと思います。小学生が読むとどんな感想を持つのか聞いてみたいなと思いました。

  • う〜ん
    よくわからんちん

    恋?してる小4女子

    岩瀬さんの話は
    つかみどころがないから
    繊細というか
    なんていったらピッタリくるのかな‥

  • 主人公:小学校4年生の女の子(中・高学年向け)
    だれにもいえないこと。大勢の中にいる自分のこと。他の人とは違う「自分の存在」に戸惑いながら、理解していく女の子の成長が細やかに表現されている。思春期におすすめ。

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著者プロフィール

1950年、山口県生まれ。
『朝はだんだん見えてくる』で日本児童文学者協会新人賞、『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』で小学館文学賞と産経児童出版文化賞、『ステゴザウルス』と『迷い鳥とぶ』の2作で路傍の石文学賞、『そのぬくもりはきえない』で日本児童文学者協会賞、『あたらしい子がきて』で野間児童文芸賞、『きみは知らないほうがいい』で産経児童出版文化賞大賞、『もうひとつの曲がり角』で坪田譲治文学賞を受賞。そのほかの作品に、『まつりちゃん』『ピース・ヴィレッジ』『地図を広げて』『わたしのあのこあのこのわたし』『ひみつの犬』などがある。

「2023年 『真昼のユウレイたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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