生きてるだけでいいんです。

著者 :
  • 毎日新聞社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620320472

感想・レビュー・書評

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  • どんなにすごい人だって欠点はあるし、自信満々ではない。そういう自分を自分で受け止めて相手にさらけ出せせると強いな、と思った。誰しもうつになる可能性があるし、人から承認されたいと思っている。当たり前のこと。

    キーワード
    「自分を粗末にする」

  • 掃除はリラックス
    自分をほめる
    解決策のない悩み事はまずない
    あせりこそが回復を遅らせる
    自分にとって何が重要かは自分で決められる
    いくつになってもやり直せる
    自分を守らない
    全部は手に入らないし手に入れる必要もない

  • 作者が精神科医としてうつや統合失調症の患者と多く接しているからか、それらに対しての深刻すぎない考え方に安心をおぼえた。本職の人が「うつは治る、大丈夫」と書いているのは心強い。
    作中いろいろなトピックがある中で、一番気になったのは「昇進躁」という言葉だ。「昇進した自分はすごい!」と取り憑かれすぎて、上司を罵倒したり、女性社員にセクハラをしてしまうらしい。家族が異変に気がつき受診させたらしいが、そうなった人を受診させるというのがわたしにとっては目から鱗だった。「あの人、売れてから天狗になったよね」等言われている人も、実は昇進躁状態だったりするのかもしれない。10年ほど前の本だが、「昇進躁」というのは未だに取り沙汰されていないので、そういうこともあるのかと得心がいった。

  • そんなことは全く無い

  • コラム連載を本形式に。悩みなんてちっぽけ?

  • 読書レポート:生きてるだけでいいんです。 香山リカ 著 | デジたろうとピアノ http://digitaropiano.luna.ddns.vc/digitaropiano/?p=4888

  •  精神科医の香山リカさんが、毎日新聞に連載していたエッセイをまとめて書籍化したもの。

     香山さん本人が癒されたいなと思うことや、うつの患者さんと関わってくるなかで、ちょっと温かい交流があったり日々のよしなしことを、緩いタッチで書かれてます。

     今のまんまで大丈夫だよ、それを実感する本です。心があるがままに、多くの人々を癒してくれた香山さんのことばをありがたく頂戴いたしま。自分はこのままでも大丈夫、大丈夫と思えるような気がします。
     心が大変なことになったとき、ゆっくり読みたい本です。生きてるだけでいいんです、って言葉だけでも癒されます。

  • 三葛館一般 490.4||KA

    毎日新聞に連載されていた「ココロの万華鏡」を書籍化したもの。精神科医の著者の日常や患者さんとのやりとりが書かれています。立派な精神科医に見える著者も、著者の元に通う患者も、だれもが毎日ちょっとしたことで喜んだり、反省したり、落ち込んだりしていることに気づいて、自分だけじゃないんだと、心が軽くなります。

    和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=60347

  • 香山リカ氏を少し見直した。

  • チェック項目9箇所。向上、成長を強制するようなことはいっさいかかれていないことだけは、保証する。「あなた、まだ医者一本に絞れないの?”二兎追う者は一兎をも得ず”っていうことわざ、知ってる?」。「花粉症」と言われただけであんなにショックなのだから「うつ病です」などと突然、言われたらかなりの衝撃なのではないか。「もうダメなんですよ」と肩を落とす若者に「
    絶望からはい上がった偉人の伝記を読め」などと言っても意味はない、
    まずは彼らが「挫折しているときも、自分は自分。そしてこんな自分を愛してくれる人がいる」という安心感を持てるよう、大人が励まし、受け入れるしかないだろう。何より大切なのは「認知症になったらすべておしまい」といった社会の考え方を変えることではないか、と私は思う。大切なのは、落ち込んだり傷ついたりしても、そこから自分を立て直す回復力だ。うつ病では眠れなくなるんじゃないの、と思う人もいるだろうが、最近では眠りすぎる、起きられない、といういわゆる過眠型のうつ病も増えている。昇進でプレッシャーを感じすぎるのもよくないが、「オレってすごい」と有頂天になりすぎるのも危険、ということだ、いつもなるべく平常心、これがいちばんいいようだ。

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著者プロフィール

たくましいリベラルとして、右傾化する政治状況から現代社会の病理まで、メスをふるう行動派知識人。1960年生まれ。精神科医。立教大学現代心理学部教授。『若者の法則』『ぷちナショナリズム症候群 若者たちのニッポン主義』『生きてるだけでいいんです。』『弱者はもう救われないのか』『「悩み」の正体』『リベラルじゃダメですか?』ほか、著書多数。

「2017年 『憲法の裏側 明日の日本は……』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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