- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620510453
作品紹介・あらすじ
高野長英の類縁の家に生れ青雲の志を抱き貧書生として出発、35歳にして内務省衛生局長。得意の絶頂にある時、相馬事件にまきこまれ入獄-波乱の前半生を描く。
感想・レビュー・書評
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「さかりをば 見る人多し 散る花の 跡を訪ふこそ 情なりけれ」
こんなことを体現できるくらい大物になりたいものだ。そう思った。
後藤新平の伝記もの。彼の幼少期から医師を経て、内務省衛生局長になり相馬事件に巻き込まれるまでの上巻。
大風呂敷を広げるのは下巻ですね。
文明開化近辺の偉人はみんな教養に貪欲である。すげぇなぁ。
この人も漏れなくそうだ。すげぇなぁ、すげぇなぁ。
まぁ、それだけ体力と知力があるから偉人になれるんだろうけど。
今の人は教養・・・というより資格とかちょっと方向性がちが・・・いや、同じようなもんか!
現代人も資格やらなんやらの習得に貪欲さをだしてるよね。昔の人と今の人の違いは・・・
昔は本当に強い意志のある人しか勉強はできなかった(身分や財産的な格差による)。今は当時ほど格差が無いから意志薄弱な人も勉強に参加している。だから、比較すると熱意の薄い人の割合が増えている。
その結果、「イマドキの人間はかつての偉人を見習うべきだ。」という考えに至るんだろう。
偉人を見習うべき理由として、現代社会の腐敗を持ちだすのはセコイと思った。もっと純粋に偉人を尊敬しよう。そこでも器の大きさが測られるぜ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容(「MARC」データベースより)
高野長英の類縁の家に生まれ、青雲の志を抱き貧書生として出発、35歳にして内務省衛生局長。得意の絶頂にある時、相馬事件に巻き込まれ入獄-。後藤新平の波乱に満ちた前半生を描く。『毎日新聞』連載の再刊。