アリアドネからの糸

著者 :
  • みすず書房
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本棚登録 : 196
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622046196

感想・レビュー・書評

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  • 【目次】

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    いじめの政治学

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    戦時下の小学生の読書記録
    移り住んだ懐かしい町々
    三幅対
    意志は治療の媒介者
    ロサンゼルスの美しい朝
    清明寮に小豆島からオリーヴの木が来た
    二度目のルミナリエ
    ハードルを一つ上げる
    日本の心配
    感銘を受けた言葉
    はじめの一冊
    私の選ぶ二十世紀の本
    私の「今」

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    赤と青と緑とヒト
    症状というもの──幻聴を例として
    記憶について
    精神科治癒環境論
    喪の作業としてのPTSD
    阪神・淡路大震災のわが精神医学に対する衝迫について
    二年目の震災ノート
    「こころにやさしい」社会

    ?
    リッツォス『反復』より
    これは何という手か

    ?
    「若きパルク」および『魅惑』の秘められた構造の若干について
    詩を訳すまで
    訳詩の生理学
    脳髄の中の空中庭園──ヴァレリー「セミラミスのアリア」注釈
    セミラミスのアリア
    私の三冊

    ?
    「創造と癒し序説」──創造の生理学に向けて
    ロールシャッハ・カードの美学と流れ

    あとがき
    初出一覧

    *****

  • 聖書とまで書いたらいきすぎだろうけれど、こんなにも心落ち着くものもあるのかとこれまでになく感心した。深読みするところもなく、行間を読むべくでもなく、頭の中がつながっているようにクリアー。

  • 中井久夫エッセイ集の第3弾。

    特筆すべきは、本書冒頭に置かれた、「いじめの政治学」というエッセイだ。現代のいじめ問題について、鋭く掘り下げている。教育者、いじめを受けている子、あるいはその親は、ぜひ本書を手に取るべきだろう。

  • 読了

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著者プロフィール

中井久夫(なかい・ひさお)
1934年奈良県生まれ。2022年逝去。京都大学法学部から医学部に編入後卒業。神戸大学名誉教授。甲南大学名誉教授。公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構顧問。著書に『分裂病と人類』(東京大学出版会、1982)、『中井久夫著作集----精神医学の経験』(岩崎学術出版社、1984-1992)、『中井久夫コレクション』(筑摩書房、2009-2013)、『アリアドネからの糸』(みすず書房、1997)、『樹をみつめて』(みすず書房、2006)、『「昭和」を送る』(みすず書房、2013)など。訳詩集に『現代ギリシャ詩選』(みすず書房、1985)、『ヴァレリー、若きバルク/魅惑』(みすず書房、1995)、『いじめのある世界に生きる君たちへ』(中央公論新社、2016)、『中井久夫集 全11巻』(みすず書房、2017-19)

「2022年 『戦争と平和 ある観察』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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