波止場日記――労働と思索 (始まりの本)

  • みすず書房
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本棚登録 : 307
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622083740

感想・レビュー・書評

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  • 他の著作を読んでたら違ったのかも。すぐ眠たくなってしまい読むのに時間がかかった。たまに、後で考えてみたくなる問いを見かけるが、時代が違い過ぎて、そこを差し引いたりしないといけないので、研究でもないのにちょっと面倒に感じてスルーしてしまった。

  • 内容自体は何という事も無いが、病院の待ち時間や就寝前に読むのに最適な本。本書はまさにそのような一冊だった。
    1958年6月から1959年5月にかけて綴られる、著者の労働と休日・余暇と思索。「知識人」や「変化」についての執筆に難儀し、"家族"――知人の妻子と楽しく過ごす日々が、アフォリズムのようなものを挟みつつ記録されている。劇的な物語や画期的な思想は一切無いのに読み進められる独特の読み心地があった。

  • 「独学者」エリック・ホッファー

    現場労働のなかで未来に希望をつなぐ、上昇感を持てるか。ということ以上に「それ自体」が習慣化し楽しんでいる感じもする。


    「人々にまじって生活しながら、しかも孤独でいる。これが、創造にとって最適な状況である。このような状況は都会にはあるけれども村とか小さな町にはない。創造的状況の他の構成要素は、きまりきったこと、刺激のなさ、さらに少々の退屈と嫌悪などである」P117

  • ◆3/19オンライン企画「本を読む、物を書く、編集する」で紹介されています。
    https://www.youtube.com/watch?v=BYxKpp0F3zI

    本の紹介
    https://www.msz.co.jp/book/detail/08374/

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  • 波止場日記―労働と思索
    (和書)2010年04月28日 23:54
    2002 みすず書房 エリック ホッファー, Eric Hoffer, 田中 淳


    労働と思索・・・興味深い。

    思索には孤独が必要とも言えるし、刺激となるものも必要だろうと思う。その辺りを突き詰めている。自由。

    ・・・確かなことが一つある-絶対的権力はその所有者を、神のごときものではなく神に反するものに変えてしまう。神は粘土を人間に作り変えたが、絶対的な暴君は人間を粘土に変えるからである。・・・

  • (後で書きます)

  • 平成30年5月26日

  • 著者はフルシチョフとロシア人に対して殺してやりたいほどの怒りが湧きあがってくるのを感じた、と述べています。 1959年にフルシチョフは訪米し、米ソ首脳会談を行っています。そのときの発言が気に入らなかったのでしょうか。よく分かりません。資本主義社会よりも共産主義社会の方が自己中心的態度が著しい、とも述べています。緊密な連帯を上から押しつけられるので、相互扶助および自発的な協力の衝動が弱まるからだそうです。会社の経営もそうなのかも知れません。考えさせられました。

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著者プロフィール

エリック・ホッファー(Eric Hoffer)
社会哲学者・港湾労働者。1902年7月26日、ニューヨークのブロンクスにドイツ系移民の子として生まれる。7歳のとき母と死別、同年に突然失明。15歳で視力が回復。一切の学校教育を受けていない。18歳のとき父の死により係累をすべて失い、ロサンゼルスへ渡る。以後、日雇い労働者として過ごす。28歳のとき自殺未遂をきっかけにロスを離れ、その後10年間カリフォルニア州中を季節労働者として放浪生活をしながら、先々の町の図書館に出入りし独学を続けた。1941年から67年までサンフランシスコで港湾労働者として働き、読書と思索の日々を送る。64年よりカリフォルニア大学バークレー校で、週に1度政治学を講義。51年に出版された処女作『大衆運動』は世界的なベストセラーとなる。67年テレビ出演を機に全米でホッファー・ブームが巻き起こった。1983年5月20日死去。大統領自由勲章受賞。著書『波止場日記』、『大衆運動』、『現代という時代の気質』ほか。

「2003年 『魂の錬金術 全アフォリズム集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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