- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622087144
作品紹介・あらすじ
1967年、ムナーリがハーヴァード大学に招かれて行った「ヴィジュアル・スタディーズ」の授業50回の講義録。
さまざまな国からやってきた学生たちを前にして、ムナーリは考えた。視覚伝達には、文化を超えて了解できる「原理」があることを、授業を通して理解してほしい、と。
学生たちの探究心に応じ、多様な角度からのスタディを考案してゆく、デザインの名人ムナーリの画期的な教授法がこの一冊に。永遠にユニークで役に立つヴィジュアル・コミュニケーションの教科書、待望の復刊。
「芸術は技術ではない。技術は芸術ではない」
感想・レビュー・書評
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何年か前に世田谷美術館へ初めて行った時、ブルーノ・ムナーリの展示を見た。
木の枝を枝分かれさせていくスタンプがあった。
その枝に葉っぱを茂らせる一枚一枚の葉のスタンプもあった。
木全体の完成されたスタンプではなく、どんどん枝分かれさせて成長させることのできるスタンプ。
一度で終わることのないこのスタンプによって、この人に木を見る心の親近感と、思考の凝縮を感じた。
なんとか曲線とかいう言葉をその場で検索して覚えて帰ったが、今は忘れてしまった。
そして、外見、装いにどれだけ気を配っても、人に真っ直ぐに向き合うことができなければ、その態度が軀の奇妙な動きに現れ、外見と装いが見えなくなるほど、奇妙な軀の動き表情が外見の主になる。
また、街での行きずりの視線や関係の薄い人々の中では外見と装いが外見の主となる。
外見と装いと、人と対する自分や内面との関係に強い興味を抱いていた。
内面を置き去りにするわけでわないが、外見の美のみを追求したところに美しいと思える何かがあるのだろうか?
内面のなさに違和感と醜さを覚えるのだろうか。
美のみを追求する中で、内面にその真剣さが影響を及ぼして、厳しい美しさが生まれてくることがあるだろうか?
電車で街で、会話もしない行きずりの視線で外見ばかりを見るのは、とてもつまらないことであるように思い、今までは人がスマホに目を伏せているところをよくみていたが、あまり見なくなった。
そんなことを思う中で、やってみなくては分からないから、ファッションの写真が載った本を探しに図書館に行ったが、思うような本が見当たらず、ヴィジュアルコミュニケーションの青いこの本を見つけた。
”ヴィジュアル“と“コミニュケーション“この2つは私が考えていたことなのでビビッときて手に取った。
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