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- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622088608
作品紹介・あらすじ
既存の価値を喪失し、混迷のさなかにあった1930-40年代のヨーロッパ。工場で、戦場で、また亡命の地で、のちに『抑圧と自由』から『根を持つこと』に至る一連の著作として発表され、人々を瞠目させることになる数々の文章が記された。
政治記事や革命組織の機関誌への寄稿、書簡、そして私的な雑記帳……そこには、シモーヌ・ヴェイユの日々の思索のあとが克明にとどめられている。
いま、ここにある人間の悲惨の中に身をおき、他者の不幸をわが身の肉と魂の中に受けとめて熟成された思想は、どのような道筋をたどって深化していったのか。
自己と他者、神、悪と不幸、力と社会、そして美と正義――断章と珠玉の詩を5つの諸相のもとに編み、ヴェイユ思想の展開を追う。