レジリエンス思考――変わりゆく環境と生きる

  • みすず書房
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622089315

作品紹介・あらすじ

私達が暮らす地域は自然の一部である。このことに、予期せぬ災害や環境の激変という形で気付くことが増えてきた。本書は、なぜこのような事が起こるのかを世界各地の5つの事例を通じて解説している。
 著者によれば、その一因は環境を制御し、過度に効率化しようとすることにある。ただし、環境の復元力(レジリエンス)には限界がある。環境のレジリエンスを左右する要因を認識していないために、効率化を推し進めるうちにその限界が踏み超えられ、環境システムの移行が起きてしまうのだ。
 変動し続ける自然環境を見つめ、どう対応していくべきかを示す、現代の必携書。

感想・レビュー・書評

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  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001179879

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50214941

  • 図書館HP→電子ブックを読む 
    Maruzen eBook Library から利用

    【リンク先】
    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000099275

  • レジリエンス思考というタイトルですが、内容はアメリカやオーストラリアでの環境問題を効率性と持続性に照らし合わせて説明している本です

  • 11月11日新着図書 : 【著者は地域の環境保全にレジリエンス思考を取り入れることを提唱。オーストラリアのゴールバーンなど5つの地域の環境問題をとりあげながら、変動しつづける自然とどうつきあうのか解説します】
    タイトル : レジリエンス思考 : 変わりゆく環境と生きる
    請求記号519.8 : Wa
    https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28176348

  • 地球の陸地の1/3近くが既に都市域か農地になっている。
    人類が1年で消費する資源が再生するまで1.2年かかる。

    特定のものへの最適化は 重大な問題を引き起こす
     エバーグレーズ
     ゴールバーン ブロークン
     カリブ海のサンゴ礁
     NHLD
     クリスチャンスタッド ヘルゲ川

    レジリエンス思考はシステム思考
     ~特性を突き止めること
       元に戻らなくなる状態の閾値?
       重要な遅い変数?
     1.私たちは社会生態系の中にいるアクター
     2.予測困難な複数のレジューム(安定状態)をとる
       複雑適応系
     3.別のレジュームに移行せず衝撃を吸収する能力
       
    自然界のシステム「適応サイクル」
     フォアループ r 急成長・K 保全(大規模崩壊)→
     バックループ Ω 解放・α 再組織化
      
    パナーキー(ギリシャ神話のパン)
     各階層複数の適応サイクルが連結したヒエラルキー
     
    多様性 機能の多様性と応答性の多様性
     モジュール性
      システムの構成要素同士のつながり方
       ゆるく多数につながっていると急速に伝搬
       衝撃を吸収する能力 
     
    レジリエンスの世界で重視されるもの
    1 多様性  システム能力の母体
    2 生態系の変動制  抑えこめるものではない
    3 モジュール性  過剰なつながりは衝撃に弱い
    4 遅い変数  レジューム空間を広げる
    5 緊密なフィードバック  グローバル化で弱まる
    6 社会関係資本 ネットワークとリーダーシップ適応性
    7 革新  バックループの変化を受け入れる
    8 統治の重複  冗長性による応答多様性と柔軟性  
    9 生態系サービス  タダではないもの
    10 ?

  • 「ブクログの作品紹介」
    私達が暮らす地域は自然の一部である。このことに、予期せぬ災害や環境の激変という形で気付くことが増えてきた。本書は、なぜこのような事が起こるのかを世界各地の5つの事例を通じて解説している。
     著者によれば、その一因は環境を制御し、過度に効率化しようとすることにある。ただし、環境の復元力(レジリエンス)には限界がある。環境のレジリエンスを左右する要因を認識していないために、効率化を推し進めるうちにその限界が踏み超えられ、環境システムの移行が起きてしまうのだ。
     変動し続ける自然環境を見つめ、どう対応していくべきかを示す、現代の必携書。

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著者プロフィール

生態学者。ジンバブエ生まれ。カナダのサスカチュワン大学で博士号を取得。ジンバブエ大学講師、南アフリカのウィットウォーターズランド大学資源生態学センターセンター長および植物学教授、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)野生生物生態学部長、スウェーデン王立科学アカデミーのベイエル生態経済学研究所役員、同研究所所長を経て、現在、CSIRO名誉フェロー、オーストラリア国立大学名誉教授。また、レジリエンス・アライアンスの創設メンバーの一人。熱帯サバンナや放牧地におけるレジリエンスに特に関心を持つ。2007年にIPCCとしてノーベル平和賞受賞、2018年に第27回ブループラネット賞受賞。主な著書にFinding Resilience (CSIRO PUBLISHING, 2019)、主な共著にResilience Practice (Island Press, 2012)がある。

「2020年 『レジリエンス思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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