音楽と感情【新装版】

  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622095378

作品紹介・あらすじ

音楽がわかるとは、難解な暗号を覚えることとはちがう。それは、聴いて楽しむことを意味するにすぎない。……とはいえ専門知識があれば、自分の大好きなものを聴くとなぜ楽しいのかがわかる、という見返りがある。(「まえがき」より)

18世紀から20世紀初頭まで、バッハからアルバン・ベルクにいたる作曲家たちはどのようにして、聴き手の感情を波立たせる美しい曲をつくったのだろうか。しかもその方法は時代とともに、とくにベートーヴェン以後はドラスティックに変化した。
心憎いほど音楽を知りつくした音楽理論家・ピアニストが、古典派以前からロマン派以後までの名曲――〈シャコンヌ〉から《ヴォツェック》まで――を例に、繊細な表現の構造と、計算しつくされたからくりを分析する。協和音と不協和音の緊張と解決の方法が変わると、表現はどう変わるか。ハ短調が注目に値する理由は何だったのか。
「驚きなのは、緻密な分析と専門的なアプローチをしながら、みごとに感動的なことだ」(『ガーディアン』紙評)
巻末には愉しい付録が付く。2010年にともに生誕200年を迎えたショパンとシューマン、それぞれを祝うエッセイ。

著者プロフィール

1927-2012。ニューヨーク生まれのピアニスト、音楽文筆家。11歳でジュリアードを中退、プリンストン大学で博士号取得(仏文学)。著書に『The Romantic Generation』(1995)、邦訳に『ピアノ・ノート――演奏家と聴き手のために』(みすず書房、2009)、『音楽と感情』(みすず書房、2011)、『ソナタ諸形式』(アカデミア・ミュージック、1997)などがある。1972年、著書『The Classical Style: Haydn, Mozart, Beethoven』(本書)で全米図書賞(文芸部門)受賞。

「2021年 『古典派音楽の様式』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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