グローバリゼーション・インパクト: 同時代認識のための社会学理論 (叢書・現代社会学 4)
- ミネルヴァ書房 (2011年2月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623058396
作品紹介・あらすじ
本書は、グローバリゼーションをキーワードに、"同時代"つまり"いま=ここ"における人間と社会のかかわりを理論的に解明する。グローバリゼーションは、社会変動論・社会構造論にどのような変革を迫り、さらにまたヴェーバーの学説に対してもどのような解釈替えを迫るのかが、根底的に議論されている。
感想・レビュー・書評
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西と東は第二次大戦後ばかりでなく、20世紀全体を貫いてきたパラダイムといえる。
南北問題もその起源を遡れば、19世紀後半に見られた西洋列強による帝国主義的侵略に突き当たる。
モダン移転のメディアは、伝達されるものが主として情報か、それとも資源かによって大きく二つに分類される。
グローバリゼーションは逆から言えば、「国民国家の没落」を意味する。国民国家を超えた人、もの、情報の移動が活発になる。
インターネットも電話回線が必要な場合は威力は半減するが、無線LANが用いられるようになれば、世界のどんな奥地でも入り込むことができる。開発途上国での援助活動の場合、携帯電話、無線LANによるコンピュータの大体不能な通信手段をなす。活動の場が後進的であればあるほど、文明の利器に対する依存症はいっそう高くなる。
インドがなえIT産業の先端をいくようになったかについては、インド社会の要因のみに集中するより、世界経済あるいは国際政治の外部要因が、いかなる形で内部要因の変容を促し、内部要因のリアクションにより外部要因もまた変容されざるをえなかったか、を調べたほうが明確な答えをえることが可能であろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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