- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623060535
作品紹介・あらすじ
ネットいじめの構造と要因、抑止を考える。
感想・レビュー・書評
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なぜ「痛い」のか、その理由はしっかりと納得できる。最近の子どもたちの関係性など、なるほど考えさせられる。
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現代のサイバー時代にあるネットいじめに対する、本当に深い現状の考察と対策案がなされていて、参考になりました。
ケータイの普及率に従って、「見えない」いじめがネット上で行われるようになった。大人には見えない、本当に複雑な構造を持っている。
プライバシーや個人情報の流出・・・。
そして、風呂でも、トイレでも、食事中でもケータイを手から離せないのは子供たちだけでなく我々もであろう。
傷ついているのに、ネットから離れられない・・・。
匿名の状況で疑心暗鬼になる。
ネット被害から子どもを守るために、まずは家庭や学校でのケータイを使うルールを定着させておく必要があるのではないだろうか。
そのような問題に、深く取り組んでおられる著書。
「ネットいじめ」は、スクールカーストのある子どもたちの間だけでなく、むろんmixiなどを使っている大人たちの間でも存在する。
自分も、ネットとの関わり方を考えたい、そして、本書のレビューを通じて伝えたいと思った次第である。 -
スマホ、ケータイ、パソコン、インターネットは普段の生活の一部になりつつある。
その中で、子供たちはどうかかわっているのだろうか?
少し興味があったので、読んでみることにした。
この本には、多くの人がそれぞれの観点から、最近の子供の実態、問題点を論じている。
身近に接している人の文章は切実で、思った以上の悪状況のようです。
データーを分析したり 行動を調査し、なんとか対策をしようということですが、
対応策は、いろいろ。有効な手立てはまだなさそうです・・・。
部外者としては、被害が少なくなることを 祈るだけです。
2011/12/4 新刊棚で見つけて 借りて読み始める。12/20 読み終わる。
内容と著者は
内容 :
今の子どもたちの間で起きているいじめは昔とどう違い、大人はそれに対して何をすべきか。
ネットいじめ問題に取り組んできた研究者や教育関係者が、ネットいじめの構造と要因、抑止を考える。
著者 :
原清治
佛教大学教育学部教授。著書に「若年就労問題と学力の比較教育社会学」等。
山内乾史
神戸大学大学教育推進機構/大学院国際協力研究科教授。
著書に「「共通一次世代」は教育をどう語るのか」等。 -
数人の論説文が纏っているため、データ等の導入部分がカブる。
そこ、省いて論旨だけにしてくれればいいのに…って思った。でも、こんだけ同じテーマでまとめて読めば、ある意味書き方覚えられそう…。
あ。テーマね。
結局、子ども達にとって、ネットはバーチャルじゃないって事。そこが大人の意識と隔たってて、巧く理解してもらえず、更に「痛さ」が倍増するんだね。
私はフィルタリングとかハードで規制するよりも、
情操教育等ソフトから対応するべきって思うけど、
確かに「親の意識が低い家庭ほど、無造作に子どもにケータイを与えている」実体…あぁ、あるある。
同じ土俵で話し合えない相手だったりすることもあるから(^^;
やっぱり、ある程度ハード的なアプローチも必要なのかなって思った。 -
「教育」分野第14位...(幼児教育分野を除く)
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インターネットや携帯電話が、いじめのプラットフォームになってしまっていることは心が痛い。便利なツールは表裏一体である。
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大津市のいじめ自殺問題が大きくメディアに取り上げられ、「いじめ」について多くの人が考えるようになった。何年か前にこういった事件が起こったことがあるが、その直後も各地でいじめが起こったというニュースが報道されていた。つまりいじめによる自殺は件数は少ないものの、いじめは常に起こっているということだ。現在中学生の人の何%が自分の学校でいじめはないと言い切れるだろうか?そして先生の方々もいじめはないと言い切れるだろうか。
ネットいじめという新しい形のいじめの特徴として、一見仲のいいグループ内で、ネット上で一人ないしは二人がいじめられることだ。今までのようにどこのグループにも所属していずに、一人ぽつんといるような人ではない。この新しいパターンのいじめに先生たちは対応できているのだろうか?ドラマ金八先生では毎回、その時代に合わせたストーリーが採用されるが、ドラマで学校の裏掲示板が問題となったとき、金八先生は形のないその問題に困惑していた。
私は1989年生まれで携帯電話を中学1年生の頃から持っていたが、その当時では割と早いほうだった。高校生から持ち始めるとう人も少なくなかった。私たちの世代はデジタルネイティブとはいえないかもしれない。今では小学生の頃からスマートフォンを使っている人も少なくない。
ネットにおけるいじめの種類の変化のスピートはすさまじい。私の学年では本書で取り扱われているプロフを実際にやっている人は少なかったが、2学年下だとその使用率が高くなっている。今後も数年ごとにはやりが変化していくし、新たないじめが発生していくだろう。今の段階の現状を知るうえで本書を読む価値は多くの先生にとってあるだろう。 -
(推薦者コメント)
分かりづらいタイトルだが、近年多いネットでの“いじめ”の現況を解説する本。 -
情報化社会において
情報通信機器を持つことを否定するより
それらの情報をどのように取捨選択するか、
“ネットいじめ”という状況に疑問を抱く価値観を
どのように築いていくかに今後は重点を置いていくべきなのだと思う。 -
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