大人のための「世界史」ゼミ

著者 :
  • 山川出版社
4.21
  • (6)
  • (6)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 95
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634151505

作品紹介・あらすじ

「世界標準」のリベラルアーツを手に、世界と闘え! なぜ、世界は5大「文字世界」でできているのか? 人類史を「文字」に着目したオリジナルな区分でとらえなおし、世界史の流れが一気につかめる驚異の「世界史」講義。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2021/12/12
    くだけた書き方ですごくわかりやすい説明。

  • 5つの文字世界から世界史を俯瞰するという視点が新鮮。かつ本書を読む限りとても納得感がある。

  • 「歴史の山川」と自負する出版社だけに、いろんな観点からの歴史書を多く出しているなかで、本書は文字・文明圏のくくりで世界史を紐解いてみせた。大航海時代(15世紀〜)から世界を圧倒してきた西欧文明の勢いに陰りが見えてきた21世紀以降、世界は再び大航海時代以前の五大文明圏が並び立つようになるのではないか、という著者の予測は説得力がある。従来の西洋史観に囚われたままでは見通せない史実があることを教えてくれる。

  • 「文字世界」という概念で世界をエリア分けし、古代から現代、未来までの世界史を概観する。
    世界史の書籍や教科書は、空間によるエリア分けでぶつ切りにしてしまう、単なる地域史の寄せ集めでしかないようなものばかりである。しかしこの本は「文字世界」という区切りにしたことで、時間を経るにつれて空間的にエリアが変動していく。歴史を解釈する上でとても有用な区切り方だと思う。お互いの文字世界の関わり方も節々に解説されているのも良い。

    中高生が教科書で世界史を学ぶ前に、まずこの本で概観をつかんでからにすると、飲み込みが早くなるのではないか。「大人の」とあるが、ぜひ中高生にも読んでほしいと思う。

  • 世界史本の中で、使用文字によるカテゴライズを軸に置いたテーマで展開される。勉強する、というよりは、読み物として、読み流すに最適な作品だ。ただ、あまりにも文字によるカテゴライズに固執するなど、個性は強い。

  • 世界史を大きく5つの文字文明に分けて見る事によって、現代に至るまでの世界の動き方がよく分かった。
    新しい視点から世界史を学ぶ事ができ、楽しく読めた。

  • 「暗記」じゃなくて「考える」ためのぜんぜん難しくない「世界史」講義!!比較文明史に造詣の深い著者による、「目からウロコ」のユニークな視点が満載。この1冊で人類史のおおまかな「動き」がつかめる!(e-honより)

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

1947年生
1982年 東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、法学博士
東京大学東洋文化研究所教授などを経て、
現 在 東京大学名誉教授

著書:
『オスマン帝国――イスラム世界の「柔らかい専制」』(講談社現代新書、1992年)
『オスマン帝国の権力とエリート』(東京大学出版会、1993年)
『オスマン帝国とイスラム世界』(東京大学出版会、1997年)
『世界の食文化(9) トルコ』(農村漁村文化協会、2003年)
『ナショナリズムとイスラム的共存』(千倉書房、2007年)
『文字と組織の世界史』(山川出版社、2018年)
『オスマン帝国の解体――文化世界と国民国家』(講談社学術文庫、2018年)
『文字世界で読む文明論――比較人類史七つの視点』(講談社現代新書、2020年)
『食はイスタンブルにあり――君府名物考』(講談社学術文庫、2020年)
『帝国の崩壊――歴史上の超大国はなぜ滅びたか』(編著、山川出版社、2022年)他

「2023年 『オスマン帝国の世界秩序と外交』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鈴木董の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×