戦国時代、村と町のかたち (日本史リブレット 26)

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  • 山川出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (102ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634542600

作品紹介・あらすじ

武将たちが、合戦を繰り返すなかで、新しい統一国家を築きあげる。その一方で村や町は焼き払われ、民衆は逃げまどうばかり…。戦国時代といえば、そんなイメージが強いかもしれない。だが、それは事実ではない。土豪をリーダーとする村々が「国」をつくり、町が自治都市(「所」)になったのが戦国時代である。そして、こうした村や町の運動が近世社会の基礎となる。京都の郊外、「洛外図屏風」に描かれた世界を舞台に、新しい時代が生み出されてゆくさまを追いかける。

感想・レビュー・書評

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  • 土豪は国家と、商人は宗教組織に連なって社会的身分を取得、集団化してそこに地縁が生まれる。

    中世ヨーロッパ都市でばかり強調される一個の法人格は、「国」となった村、「所」となった町にも見出せるのではないかと思った。

    勝龍寺城の陰に隠されていた「寺院都市・勝龍寺」像を史料から発掘し、復元する様子も興味深い。

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著者プロフィール

仁木 宏(にき ひろし)
1962年生れ、大阪市立大学大学院文学研究科教授。
[主な著書]
『京都の都市共同体と権力』(思文閣出版)、『守護所と戦国城下町』(共編・高志書院)、『信長の城下町』(共編・高志書院)、『秀吉と大坂-城と城下町-』(共同監修・和泉書院)、『近畿の名城を歩く』(共編・吉川弘文館)ほか

「2021年 『天下人信長の基礎構造』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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