- Amazon.co.jp ・本 (102ページ)
- / ISBN・EAN: 9784634542709
作品紹介・あらすじ
いつの時代にもあることだが、中世にも巨額の借金をかかえていた人びとがいた。だが、巨額の借金をかかえながらも、彼らは案外したたかに生きていた。自己破産のような法的逃げ道がなかった当時、なぜそれが可能だったのか。本書は中世の金融システムを解き明かしながら、そのなぞに迫ろうという試みである。
感想・レビュー・書評
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足利義持も父親の義満と同じく北野天満宮を強烈に信仰した。義満に反発し、義満の逆の政策を採ることが多かったが、北野天満宮信仰は一致していた。
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他の感想にもあるようにタイトルに釣られて読んだら色んな意味で期待はずれだった。
内容は面白かった -
Lv【初心者】
・室町時代の徳政一揆て?
・なんで金持ちを「有徳人《うとくにん》」って呼ぶの?
・足利義持(4)と足利義教(6)兄弟の複雑な感情を知りたい
・一文とか一貫って今のいくらぐらい?
・名探偵足利義教の事件簿
薄いのに内容充実!上段にたっぷりと脚注スペースが有り、初心者も「?」と思った事がその場で説明されている!
超オススメ! -
タイトルに期待して読むとがっがりする。そして前文で筆者自身がおそらく期待はずれになるだろうと書いてて、「ならタイトルなんとかしろよ」と突っ込まずにはいられない。
内容は15世紀京都で起きた一裁判を中心に当時の金融を巡る状況の考察本。
現在との価値観などの違いなどを知るにとても興味深い内容だが、考察する資料の範囲が限られているのもあるので研究者でもないかぎりおススメはしない。 -
室町時代。足利義持(義満の次)や、義教(その次)の時代の話。
金融の仕組みも進んでいるし、第4章の金融ネットワークの土層の話は、銀行と言うよりも株式会社のようにも思うし、むしろプライベートバンクというほうが向いているのか。
キレキレキャラで一部で有名な義教も、なるほど訴訟好きだったんだね、というので、分かりやすい。
とはいえ、私は、中世の全体像がつかめていないので、むりやり「株式会社」だの「プライベートバンク」だのと現代の知識に当てはめて分かりやすいだのと理解している。たぶんこれはあまり良い歴史の読み方ではない。
(あと、悪い異文化理解のやり方でもある。)
もっと勉強せんといけませんな。