- Amazon.co.jp ・本 (101ページ)
- / ISBN・EAN: 9784634546608
作品紹介・あらすじ
沖縄出身の若者が音楽界やスポーツ界などの様々な分野で活躍し、沖縄を舞台とするテレビドラマが視聴率を維持し話題となっている。このような社会現象が、独自の歴史と文化を持つ沖縄社会と本土(ヤマト)社会の融和を意味するなら歓迎すべきことである。しかし、現代史の具体的展開過程をたどってみると、構造的沖縄差別の上に成り立つ戦後日本が見えてくる。そのような歴史を克服し、あるべき日本と沖縄の将来像をどのように展望すればいいのか。読者と一緒に考えてみたい。
感想・レビュー・書評
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平和について語るには、自分が軍事について不勉強すぎると感じた一冊でした。
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岩波新書『沖縄現代史』の著者が、その内容を薄めたのがこのリブレット。
サンフランシスコ平和条約第3条によって、日本政府の施政権下から切り離され、本土の日米安保条約・行政協定(1960年以降は地位協定)とともに、サンフランシスコ体制の軍事的負担を強いられた沖縄県の悲痛な叫びが聞こえてくるようである。
戦後の日本本土の人間ははともすれば忘れがちであるが、しかし、日本全体あるいは東アジア全体の軍事バランス・安全保障に多大な影響を及ぼしてきた以前の経緯、また依然として広大な軍用地が存在し、騒音等の公害や米兵による犯罪が根絶されない現状、そして、これからも基地縮小・軍用地返還が漸次進められるであろうことを勘案するとこの問題の重要さが薄れることはないだろう。
戦後沖縄史の入門としては、非常にわかりやすく内容も適切だと思う。