K2に憑かれた男たち (ヤマケイ文庫)

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  • 山と渓谷社
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635047708

作品紹介・あらすじ

1977年8月、山好きの一匹狼たちの寄せ集め集団が、エベレストに次ぐ世界第2の高峰K2の日本人初登頂に成功した。正統派と言われる日本の登山界を尻目に、反目とエゴをむきだしにしながらのアタックだった。個人と組織の間で苦悩する登山隊長ら幹部の焦燥、登頂への執念をひたすら燃やす隊員たちの葛藤-。日本の高度経済成長を背景に、あまりにも人間的な登山隊員たちの姿を描いたノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 1977年に日本山岳協会主催で行われたK2遠征の記録。
    著者が描きたかったのは登攀そのものではなく、遠征に参加した”はぐれもの”たちの姿だったとのこと。
    しかし山岳協会の主流から外れた男たちというだけで、実際は反逆色はほとんどありません。
    が、日本山岳界の傍流にいるしかなかった山男たちの山にかける生活のギリギリぶり、K2遠征を実現するまでの苦労、遠征中の俗臭ふんぷんたる人間模様、どれも大変に面白かったです。
    それにしても他人の酸素をとっちゃいけないよね…こんなこと書かれちゃったその人も山に散ってしまいました。

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著者プロフィール

1933年、旧朝鮮・京城生。55年、読売新聞社に入社。71年に退社し、フリーのノンフィクション作家に。著書に『誘拐』『不当逮捕』『私戦』『我、拗ね者として生涯を閉ず』等。2004年、死亡。

「2019年 『複眼で見よ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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