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- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784635048507
作品紹介・あらすじ
白神山地を跋渉した"目屋マタギ"の"シカリ"鈴木忠勝の言葉を通じて綴った、豊かなブナの森と共生した文化。クマを追って山と谷を駆け巡った日々の記憶、忘れ去られたマタギの伝承、ダム建設で湖底に沈んだ山村。世界自然遺産登録以降、山人の生活とのかかわりを絶たれた山々…、今は失われてしまった山の民の暮らしと、白神山地の自然を記録したルポルタージュ。
感想・レビュー・書評
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マタギ伝鈴木忠勝の生涯というタイトル通りなのは半分過ぎまで。以降は白神山地という場所の来歴になって行くのだが、それはマタギを含んだ場所として必然の流れなのでよいとしても、最後に向かって行くに従って筆者本人のことばかりになっていき(なんか委員会でPRしただの、自称マタギが多いだの)鈴木忠勝氏の話はどうなったの?という感じで興ざめでした。
前半部はよいのですが。。。
タイトルが違えば、違った気分で読めたのかも。 -
白神山地でマタギとして生きた鈴木忠勝氏の聞き書き。
ダム建設や世界遺産登録というエピソード以前に、マタギという職業が変質していたこと、また、現代で言う『マタギ』と、本来、『マタギ』と呼ばれていた人物とは概念が違うのではないか……という記述など、興味深い内容ばかりだった。
ヤマケイ文庫からは、山とともに生きた人々の本が沢山刊行されているが、本書は社会派寄りで、その点でも異色。
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