学習を促す組織文化 -- マルチレベル・アプローチによる実証分析

著者 :
  • 有斐閣
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本棚登録 : 27
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641164130

作品紹介・あらすじ

どのような文化が組織全体のパフォーマンスを高めるのか? 組織において学習を促進する文化に着目し,個人と組織にまたがる組織文化のダイナミズムをマルチレベル分析を用いて実証的に解明。組織学習による情報共有が必ずしも良い業績につながらない等の実践的な含意も導く。

感想・レビュー・書評

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  • 組織文化研究第一人者の研究成果をまとめた本。組織風土と組織文化概念の違いに始まり,組織文化測定法の比較や Visionary Company への批判などがまとまっていて,この手のことに興味があればとりあえず持っておいて損は無い1冊かと。

  • 研究書の位置付けだが、ビジネスマンにも薦められる。「ビジョナリーカンパニー」のへの検証と批判、本書検証で明かになる情報共有と成果の関連性など、実業での都市伝説を覆す有益な情報と感じる。組織文化の定量的研究についての情報量がまとまっているのが、嬉しい。

  • 三葛館一般 336.3||KI

    本書は、組織において学習を促進する文化に着目した実証的研究です。
    本書が導き出した知見は教員や管理職の方々にとっても興味深い内容ですが、特に看護管理を主題に研究をしている方にとっては、組織文化の基礎的研究を紐解き、これまでの研究が丁寧にレビューされた本書は、大いに参考になると思います。また、マルチレベル分析が用いられており、その手法と意義についても詳述されていて、マルチレベル分析についての理解が深まります。
    特に、保健看護学研究科博士後期課程の大学院生の方には、博士論文の構成や研究手法を学ぶ上でも参考にしてほしい一冊です。

    目次-------------------------------------------------
    第1章 組織文化論の勃興─風土論と文化論の邂逅
    第2章 「強い文化」論をめぐる諸議論
    第3章 組織文化と成果の関係1──強度アプローチの検討
    第4章 組織文化と成果の関係2──特性・類型アプローチの検討
    第5章 組織文化と組織学習
    第6章 マルチレベル分析の意義
    第7章 マルチレベル分析の手法
    第8章 「学習を促す組織文化」の実証分析
    終 章 組織文化の機能と組織学習──マルチレベル分析からの考察とインプリケーション
    付 録 組織文化の定量的研究リスト
    -----------------------------------------------------

                                  (もも)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=67968

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著者プロフィール

甲南大学経営学部教授 博士(経営学)
神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了。大阪学院大学助教授、大阪府立大学准教授、大阪府立大学大学院教授を経て、現職。
専門はミクロ組織論、組織文化論。主著に『学習を促す組織文化―マルチレベル・アプローチによる実証分析』(有斐閣)など。

「2020年 『経営学ファーストステップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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