- Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
- / ISBN・EAN: 9784641173552
作品紹介・あらすじ
複雑で混乱に満ちた21世紀の「国際政治」をどのように考えればよいか。理論と実践に通じたジョセフ・S.ナイが、ここに手本を提示する。
感想・レビュー・書評
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安全保障、国際関係論を学ぶにあたって非常に有益だと聞き購入したが、非常に得るものがおおきかった。「理論」とは何かを説明するとともに、実際に主要な歴史について簡潔に分析を試みることで、それぞれ理論の限界、実際の活用方法にまで言及が及んでいる。改定が繰り返されることで、その教科書としての機能はまったく色あせていない。分量はそれほど多くはないが、大量の知見がつめこまれているため、よほど理解力のあるものでなければ、一度読めばすべてが理解できる本ではないと思うが、この分野のイントロダクションとしてとても良い本であると思った。
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評判通りの本で、内容が濃い。
気軽に読める本という訳ではないが、得るものが多い本でおもしろい。
一度で頭に入るような内容ではないが繰り返して読むに値する。 -
無料の情報源が豊富であることと信ぴょう性が重要であることが示唆するところは、以前ほどソフトパワーが物質的資源の単なる関数ではなくなってきている。
ラジオ局を占拠するために武力を行使するといったハードパワーで、ソフトパワーを生み出せる。
情報革命は国家間のパワーを均等にしなかった。
1998年に、モスクワのインターネットアドレスが国防省とNASAの秘密情報の盗難事件に関与していると、アメリカ政府が不満を述べたとき、攻撃をしかえたとされる電話番号は使われていない、とロシア政府は回答した。
サイバー上の脅威と潜在的なサイバー戦争は、現代社会のより一層の脆弱性と統制の不能を示している。
もしインターネットが脱国家的集団を強化するとすれば、それは世界政治にどのように影響するか?
20世紀の安全保障と21世紀のそれでは、どのように異なるか? -
大学院入試に向け通読(2回目)。「ソフト・パワー」の生みの親、ジョゼフ・ナイ氏による著作である。ハーヴァードの教科書というだけあってボリューミー(これを翻訳される先生方もすごいなーと思ってしまう)。だが、一言言わせてもらえば、あくまでこれは講義録から派生したものであって、授業を受けずに自習教材とするにはあまりオススメしない。どうせじっくりと読むのなら、理論を学ぶにしろ歴史を学ぶにしろ、訳者の先生方の本を読んだ方が理解が進むことだろう。
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319/nye
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ハーバード大のジョセフ・ナイ教授の著書。
現代国際政治の基本的な知識が網羅されており、初学者にはお勧め。 -
「相互依存」概念を生み出したジョセフ・ナイが著した、アメリカ国際政治学の一つの基本的テキスト。版を重ねることで、内容を次々とアップデートしている点がさらに評価される。
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ジョセフ・ナイ、ハーバード大の国際政治学の教科書。
島村オススメの一冊。
スウェーデンで読み進め中。 -
2009・7・28