交通経済学入門 新版 (有斐閣ブックス)

著者 :
  • 有斐閣
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641184411

作品紹介・あらすじ

平明な解説で定評ある入門テキストの待望の新版化。身近な交通問題について,基礎的な経済理論に基づいて巧みに解明し,交通経済学を学ぶことのおもしろさを実感できる。最新のキーワードやトピックスを多く盛り込み,練習問題もよりいっそう充実。

感想・レビュー・書評

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  • マイカー自粛政策は、個人の効用を犠牲にしているが、エネルギー資源の節約が将来世代の効用を増やすことも考慮に入れる必要がある。
    交通サービスは、市場の失敗の火薬庫。
    鉄道の子供運賃が半額なのは前例を踏襲しているだけ。経済的合理性はない。
    ピークロードプライシング=社会的余剰の最大化のために、ピーク時の価格を高くすること。ダイナミックプライシングは利潤の最大化のために行うもの。
    民間活力の導入=第三セクター方式は責任分担があいまいで効率的ではない。そのかわりのものがPFIとPPP。責任分担を明確にする。PFI法。伊丹空港や仙台空港のコンセッション方式など。
    真の民営化は、民営化された企業の株がすべて市場で公開されること。JR北海道と四国、東京メトロ、高速道路会社は民営化されていない。日本航空やJR東、東海、西、九州は真の民営化がなされている。
    ピグー税は、正確な算定が難しい。ボーモルオーツ税で、達成すべき環境基準を定めて税率を上下させる方法。
    飲酒運転の厳罰化は、ひき逃げにつながる可能性が高くなる。
    通学定期の割引は誰の負担か。本来は教育の外部効果から支払われるべきものだが、内部補助で賄われている。
    ピグーナイトダウンズのパラドックス=道路が広くなると利便性が増すから利用者が増えて混雑状況が変わらないこと。
    ダウンズトムソンのパラドックス=道路を拡幅すると道路が使いやすくなって、鉄道利用が減り運行本数が減少、さらに道路が混む現象。
    ピークロードプライシングによる収入は、鉄道などの代替的公共交通に使われるべき。

    経済学と数学。鶴亀算の算数と数学の違い。数式を使わないとかえって理解しにくい。

  • 東2法経図・6F開架 681A/Ta67k//K

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著者プロフィール

東京女子大学教授

「2021年 『ろけっとぽっぽー&ホッホー博士と学ぶミクロ経済学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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