狐笛のかなた

著者 :
  • 理論社
4.15
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本棚登録 : 2507
感想 : 382
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652077344

感想・レビュー・書評

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  • 地元の図書館だと児童文学コーナーに置かれているが、大人が読んでも十分楽しい。
    テンプレではない世界観に、
    頭のなかに情景がうかぶ美しい描写。
    敵対する者にもそれぞれの事情があり、
    絶対的な悪がいないのも好き。

  • 読み易いし、ストーリーも良かった
    時間が経ったらまた読み返したい。

  • 敵も味方も優しくて、悲しくて、心が痛くなるけど暖かい物語だと思いました。

  • 上橋先生作品でこんなにド直球で恋愛色強いのびっくりしてしまった…
    しかも狐属性の人外×少女…すげえ…

  • 面白かった。自分のことは構わず守りたいという気持ちに感動しました。

  • 『これは、私の心の底にある〈なつかしい場所〉の物語なのです。』
    〈あわい〉に生まれ、使い魔として生きる野火。〈聞き耳〉の力を受け継いでしまった小夜。森陰の屋敷に幽閉されている少年小春丸。彼らは、隣り合うふたつの国の、過去の因縁と呪いの渦に巻き込まれていく。ーーーーー


    一巻で終わるにはボリュームがあり過ぎる物語だけど、とても読みやすかった。小夜と野火と小春丸の物語だけど、大朗にも鈴にも花乃にも久那にも想いがあって、その想いを小夜と一緒に冒険していくうちに少しずつ触れていく感覚があって、切ないし苦しい。もっとほかの人物を掘り下げて読みたい気持ちもあるけど、こうやって1人のエピソードだけを追って終わるのも理解しやすくて好きな物語だった。あっちこっちの立場が分かるとツラいし。
    野火の真っ直ぐなところが獣らしくて好きだった。小夜は、素直な子だけど、献身的すぎないところが良い。身を削る意味をちゃんと自分の意思でもっているところが好きだ。流されすぎない、というか。全部の登場人物が、自分の手で持てるだけのことをしていて、つらいとか悲しいとか嬉しいとか愛しいを、等身大で感じている雰囲気がとてもよかった。

  • 何度読んでも好きだなと思うし、ふとした時に読みたくなる。上橋さんらしい世界観を存分に楽しめるし、1冊で完結するので読みやすい。頭に映像が浮かびやすくて良い。

  • 最初から、
    これは何か理由がありますね~と
    ぐいぐいと世界観にひきこまれます。
    これは流石、上橋先生!そうですよね、と
    ぐぐーっと没入。

    これは…シリーズではないよね?
    最後はどうまとめていくのだろう…
    (本の厚さより…残りページが少なくなるにつれて)
    と頭によぎりながら、
    一気に完読しました。

    なるほど、
    このパターンもあるのか、と。
    昔の少女漫画だと逆だけど(笑)

    そうだよね、幸せのカタチは色々だよね。
    そんな幸せもあるよね。
    細かいことはどーなってるんだ、と
    気になる自分もいるけど、
    こんな終わり方もアリかな。

  • 学校で泣きそうになった…。小夜ちゃんがほんと優しい。小夜ちゃんと野火の切ないような、美しい恋心が素敵だなって思った。いままでで好きな本ランキング1位かも!ぜひぜひみんなにも読んでほしいな!

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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