日本という国 (よりみちパン!セ 14)

著者 :
  • 理論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652078143

感想・レビュー・書評

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  • 日本の近代史が全然わかっていない私…
    少しでもわかりたいと思って読みはじめましたが、読者に語りかける文体でとても引き込まれました。
    福沢諭吉が『学問のすすめ』を書いた意図、なぜ日本が戦後に経済大国として成功できたのか、初めて知ることがいっぱいでした。
    特に前半は、勉強とはどういうものなのか、新しい視点をくれるので、若いうちに読んでおきたかったなと思います。

  • 前半は明治維新で日本がなにを意図して変化してきたか、後半は戦後日本がどんな意図で変化させられてきたか。とってもわかりやすく書いてあった。史実+αがよくわかる。
    自分の受けてきた教育はこういう意図の上に成り立っていたのかと思うと怖くもなるし、見直すいいきっかけ。

  • 学歴社会の起源、アメリカとの関係など、学校では教えられない不都合な事実も書かれていて、日本という国の立場を見つめ直すよい機会になりました。
    この書籍が発売されてから15年、尖閣諸島、北朝鮮の核開発、香港、台湾問題、ロシアのウクライナ侵攻など、当時では予想もできなかったことが次々と起こり、安全保障を巡る状況はますます難しくなっていると感じます。

  • これは、なんとも。いい本です。
    まさに「日本という国」が戦後どんなふうに歩んできたのか、どんなふうにしていまの日本ができたのか、わかりやすく教えてくれる。けっきょく、アメリカの手の中にいますよね、日本って。
    これ、すべての子どもたちにぜひ読んでほしい。読むのが早ければ早いほど、考えられるでしょう。
    事実に対する小熊さんの解釈については、賛否ありそうやけど、とりあえず大切なのは事実。考えるのは、そこからです。今回は古いほうを読んだので、増補版も読みたい。

  • 近代日本の成り立ち、そこから学歴社会から富国強兵策への道程の解説と、戦後日本の狡猾な復興まで分かりやすく解説。子供でも読み易い文章で、わかりやすかった。
    純粋な子供がこれを読んだ場合どう思うか問題はあるとしても、これも重要な事実だとやっぱりしっておきたい。過度な美化はやめて。

  • 子供向けだが面白い。

  • 古市さんの本で「日本のナショナリズムについてとてもわかり易く書いてある本」として紹介されていたので読んでみた。中学生向けのため、よみやすく、そして本当にわかりやすかった。日本がなぜ戦争をしたのかがこんなにわかりやすく教えてもらったことがあるだろうか?と感動すらした。靖国参拝などもこんなにシンプルな問題なのかと目からウロコとまでは行かないけどすっと理解できた。

  • 「日本という国」の現在、そして未来のあり方について、改めて考えるよいきっかけとなった。歴史を学ぶ意義は、まさにこういうところにあると思う。

  • 明治維新から太平洋戦争以前と以後、高度経済成長期から現代にいたるまでのおおよその流れにおける、「日本という国」の特徴が際立つことがわかる。
    今後どうしたらよいか課題が山積みであることが火を見るより明らかであるが、結局面倒だし、大変だから、なぁなぁで50年もの歳月がたってしまったのだろう。ひとつひとつの課題に正面から向き合わなければいけないときとなっていると感じる。

  • 子供向けの文体で読みやすいですが、内容はしっかりと重い一冊。
    福沢諭吉の「学問のすすめ」を引用しながら、明治期における列強のアジア進出にいかに日本が対応したか、すなわち西洋化とアジア進出による列強化について語られる前半。
    後半は、太平洋戦争後の日本において、アメリカの国際戦略に添う形で戦後賠償などという難しい問題を乗り越え、高度成長を達成した経緯を紹介。
    極力、主観を排しつつファクトを紹介しながら、ファクト間の関連性を解説しているのが非常にわかりやすい。

著者プロフィール

慶應義塾大学総合政策学部教授。
専門分野:歴史社会学。

「2023年 『総合政策学の方法論的展開』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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