- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652078518
作品紹介・あらすじ
日本人の心の底に古くから宿り、人生の節目節目で願いをかけてきた、たくさんのまだ見ぬ神様たち。ある父娘を水先案内人に、ゆたかできびしい自然のなかから生まれた、素朴でつつましい、愛すべき姿に、いまここで、出会えます。中学生以上。
感想・レビュー・書評
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日本には、「かみさま」「ほとけさま」「おに」「ようかい」とか、
色々な不思議なものがいる。
一神教のキリスト教やイスラム教の国とは違う、ゆるやかさが私は大好き。
仏教でお葬式をあげながらも、チャペルで挙式したり、
厄払いといって、神様にお祓いをしてもらったり、ある意味いいとこ取りではないの~!
そんな中で、神様の像「神像」って実は珍しいんですよーっと言われても、
そう?いっぱいあるやん!って思ってこの本を開いたら、
あたしが思っているのは、ほとんど仏像だった。
仏像よりも、人間くさく、自然に近い「神像」やそれらが作られた背景を
関西人親子の会話で、語る一冊。
写真も多くて楽しいけど、このテーマ、10代にはシブい気もします。
でも、もし神様仏様に興味を示す子や、修学旅行などで、出雲なんかに行く子がいれば、手渡して反応をみたいなあ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
思索
社会
歴史 -
やおよろずの神様のいる国では神像もいろんな種類がある!考えてみれば当たり前のことだけどなんだか新鮮。自分自身がこれと思う神様の形があるといいな…。一神教の人たちから見るときっとわけのわからない世界なんだろうなあ。
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神様ってより神像の説明の本だった。しかも書いていることの辻褄が合わないところが数箇所あって、とても読みづらい。確かに分からないことだらけの中でいろいろ資料集めて書いてるんだろうけど、読んでて「え?」ってところがある本は子ども向けの本としてはまずいんじゃないのと思う。
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こどもむけなので、とても読みやすい。初心者にちょうどよい。
2014/2/7 -
はぎわら図書館にて
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お寺と神社、仏教と神社にははっきりした境界線がある気で
いたけれど、歴史的には神仏習合があり、もともと姿形のなかった
日本の神さまが仏教などの影響下に形をまとうようになり、
維新のどさくさで神仏分離があってなんとなく区別されているが
よくみるとそこここにどっちつかずの痕跡もある、
ということを改めてまなべる一冊。
見開きの漫画のイントロ、4ページほどの関西弁の親子の会話、
さらに本文という三段階で噛んで含めるように、仏像と神像の
違うポイント(つくり、表情など)がわかりやすく説明されている。
カラー図版も多く、ジブリ作品やRDGなどの和製ファンタジーを
見るときの参考にもなるだろうし、神が木のうろに宿る、とか
聞くと「シャキーン!」の設定も深読みできそうな気がしてくる。
アニミズムからの流れで神木、霊木の原型をできるだけいかして
神や仏の像を作るという考えと技法も、
海外の仏教やキリスト教にはなさそうでおもしろい。 -
装丁が斬新でとても面白いんですが、それが物凄く読みにくい。文字はでっかくてルビもちゃんと振ってあるんですけど、物凄く読みにくい!!
(それは構成も関係しているかもしれません。マンガと本文の内容が一部カブっていて、だったらどっちか無い方がわかりやすくていいんじゃないかとも思いましたし。マンガの方と著者が別々だからその辺は難しいのでしょうか。)
関東の人間だからかわからないんですが、会話体の文章が関西弁で意味が取りづらい上に会話のテンポが悪くてちょっと気持ち悪かったです。作者の方は大阪だからそれが正統な関西弁なのかもしれないけれど…。
何はともあれ神社に行きたくなりました。 -
2012年10月6日
装画・挿画/100%ORANGE・及川賢治
ブックデザイン/祖父江慎+吉岡秀典(cozfish) -
関西弁の親子の会話は読んでいて楽しいのだが、それにひっぱられて神様についてはあんまり印象残らず。
写真がたくさんあるのはうれしい。