となりのウチナーンチュ

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 98
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652079225

作品紹介・あらすじ

友だちなんかいらない、と思っていた。あなたに出会うまでは…。沖縄を舞台に少女たちの出会いと絆を描く不思議さと温かさいっぱいの物語。

感想・レビュー・書評

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  • めっちゃいい小説だった…。

    ウチナーンチュとナイチャーの不登校女子2人の友情を描く、だけじゃなくて沖縄の風土や文化、そこで暮らす人たちの感覚まで盛り込んでいるから沖縄の勉強にもなる。こういう空気感が好きな人はさっさと沖縄に住めばいいんじゃないかな。

  • 沖縄のことが、住民目線からわかった。
    台風対策の大変さとか。
    琉球舞踊の先生がときどき作ってくださる薄いお好み焼きが、ヒラヤーチーという名前だということもわかった!

  • 沖縄で作家志望の父親とふたり暮らしの彩華は、ある朝置物のカエルの声を聞く。カエルは神だと名乗り、隣に引っ越してくる人と会うことで彩華の人生が面白くなると言う。
    少し不思議な現象を扱いながら、16歳の少女の抱える問題や沖縄の日常を真っ直ぐ描いています。
    母親の過干渉、いじめられていた友達を救えなかった後悔、クラスメイトや学校に馴染めなかったことなどなど、どれもひとつだけでも大きな問題ですが、それを受け止めると決めた心と周りの人たちの支えで乗り越える姿に焦点が当てられています。なので、あっさりとしているようにも見えますが、自分がどう向き合うかが、この作品での主幹なのでしょう。
    沖縄の日常も、基地問題や貧困問題などをサラリと書き、そのもの自体には深入りしていません。しかし引っ越してきた親子にとって沖縄に来たことが救いになった。そのことが大切なのでしょう。観光地も青い空も伝統文化も出てきませんが、そこにはまぎれもない沖縄があります。

  • とてもいいお話でした。素敵な児童書。
    フリーライターの低収入の父と二人暮らしの彩香は貧乏のため学校へ通っていない。が、友達が欲しいわけでもないし勉強したいわけでもないので悩んでいない。飲み助の父に呆れはするが彼の夢を良いと思っている。唯一の悩みは置物の青蛙神が喋り出したことだ。精神科に行って不眠は薬で解決したが置物の声は聞こえたままだ。とりあえずポチと名付ける。
    母の生霊に苦しめられる夏海は父と沖縄へ移住する。彩香の隣だ。その日の内に部屋に泊めてもらい、その近しさに驚くも温かく感じる。夏海もポチの声が聞こえる。精神科で、夏海はファンキーな神様に会う。神様に貰ったマース袋で母の生霊を追い返す。
    友達はいらないと思っていた彩香と人を信じることを躊躇うようになっていた夏海が仲良くなる様子がとても良かった。何もしていないことに卑屈感のない彩香の姿勢、夏海を想う真っ直ぐな心が素敵でした。

  • ティーン(ヤングアダルト?)向けだったので読みやすかった。沖縄好きとしてはウチナーンチュの生活の様子が良い所も悪いところも色々書かれていてとても興味深くて面白かった♪

  • 沖縄の空気というか、独特のもの寂しさと陽気さみたいなものがすごくよく表れていた気がして、沖縄の雰囲気がだいすきなわたしは読んでいてとっても癒されました
    特別ワクワクする展開が目立つというわけではないけれど、なんだかたまに思い出しては読みたくなるようなお話です

  • 沖縄の言葉とか、生活を垣間見ることができる。おもしろかった。

  • 読めば沖縄のことがよくわかる。
    実は神様らしい置物の蛙が喋ったりして、なかなか面白いお話だった。

  • 沖縄出身の俺が読んだ結果、沖縄が好きでほっこりを求めている人向け。
    所々で「あるある」という沖縄ネタが良かったが、それだけ。
    俺が求めてるジャンルじゃなかっただけなのかもね。

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