クラスルーム (ミステリーYA!)

著者 :
  • 理論社
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652086278

感想・レビュー・書評

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  • 2011年8月8日、読了。

    狂気に満ちた教師、桜木の描写は素晴らしいと感じたけど、他の登場人物の個性に欠ける気が。桜木に力を入れすぎたか。

    話自体は不気味で興味をそそられるけど、ホントにそんな大事な事忘れてたの?って言いたいような事も。

    ラストは確かに断片的な要素が一つにつながるのは、ああそうだったのかと納得。

    折原先生の作品は中学時代によく読みお世話になったので、甘く採点して星よっつ!

  • 栗橋北中学校3年B組を卒業した7人の男女。10年ぶりに届いたクラス会の通知が、受け取った者の不快な記憶を呼びさます。沈黙と恐怖に支配されたクラスルーム。どす黒い怒りを秘めた不気味な教師。誰もが記憶から消し去ったであろう、あの地獄のような日々。幹事の名前に誰一人見覚えがなく、会場が夜の校舎であることが、さらなる不安を掻きたてる。クラス会まで、あとわずか。忌まわしい過去への扉が、いま開く……。はたしてこれは現実なのか、妄想なのか。読むものを不安におとしいれる『タイムカプセル』の姉妹篇。

  • ラストで全体が繋がるようになっているので、一応の整合性は取れている感じ。
    構成は嫌いじゃないが、全体的に平坦で盛り上がりに欠けた印象。

  • タイムカプセルの姉妹版 肝試しのことはわかったが、なんかあんまりすっきりしない話でした

  • 以前読んだ「タイムカプセル」の姉妹編。

    10年ぶりに届いたクラス会の通知に書かれていた幹事の名前は、誰一人記憶のない名前が記載されており、次第に10年前の記憶が呼び起こされると言う設定です。なんとなく読む者を不安させるような雰囲気は折原一さんらしくて、なかなかよかったです。

    廃校となった場所でのクラス会開催は、10年前の肝試しとの関連から、10年前に何があったのか、その謎が気になるところですが、、、、

    その謎が解けた時に、なぜか少しがっくり。途中のハラハラだけでも面白かったからいいかな(^^)

  • あんな思い込みはしないだろうとか
    同じクラスにいたならば名前ぐらいは知ってるだろうとか
    思いながら読んでいました

    結局長谷川君は何がしたかったのか
    脅かされた人を見つけ出したかったのか?

    と少し不完全燃焼気味です

  • 今度はB組。単品でも読めるが、A組の「タイムカプセル」を読んでいると、途中でリンクしている所があって、ちょっと楽しい。

    これまた視点がコロコロ変わる話です。人や時代が変わるので途中でややこしくなってしまうのは仕方ないかと……。
    やっぱり“わたし”が登場して、予想しながら読んでいたら、途中で違うと気づき、今回も負けた。

    この作品の特徴の一つに、とあるシーンを何度も繰り返すことがある。強調表現で大事なシーンを何度も書くのだろうが、読んだ文が何度もあると途中で全部読まなくてもいいかな? と、魔がさして数行すっとばした。
    同じシーンを繰り返し、その後に謎だったことを繋げていく表現の仕方は、読者になるほど、そうだったんだ……という気持ちを与えている。
    いいな、この使いかた。自分でも試して見たい。

    謎、ミステリーという感じはあまりなく、かと言って恋愛要素が増えたわけでもない、どこに当てはめればいいのか。むしろ、当てはめてはいけないような気もする。
    全国を探せばどこかで同じような実話がでてきそう、そんな話。
    ただ、最後のタネあかしは賛否両論ありそうだな、と思った。
    謎のままでも面白いし、知ったら知ったでなるほどねぇ……と思うし。
    個人的にはあるならもっと謎な感じで終わって欲しかった。
    【図書館】

  • 「タイムカプセル」姉妹編とのことです。直接のかかわりやネタバレはないので、読む順番はどちらが先でも良いでしょう。
    同窓会幹事の正体が誰か、という点においては、ミステリとしてはややフェアではないかもしれません。なるほど、あれが関わってたのね、ってのはあるけれど。ちょっと唐突な気もしました。でも「折原さんの作品だからこうだろう」と思い込んで読んでいるものには、ある意味意外な肩透かし、になりましたよ。思い込みは禁物です……。

  • 友達に薦められ、図書室で手に取った一冊。
    こいつが犯人か!と、裏をかかれた(こういう系は初めて)。
    もうひとつの作品、『タイムカプセル』も読みたいな……。

  • タイムカプセルとリンクしてるもの。
    これも途中で先が読めた。

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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