ゆゆのつづき

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 157
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652203408

感想・レビュー・書評

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  • ああ、「期待しなければ失望することはない」と私も思ったことありますね。むしろ、私の場合は、単に傷付くのが嫌なだけですが。主人公「ゆゆ」の11歳の夏の1日の思い出と、40数年後の現在の「由々」の夏の日々の出来事が思わぬ形で様々にリンクする物語は、音楽、文学、町や自然の美しさなども絡め、瑞々しくも、匂いを感じさせてくれるような文体が心地好く感じられました。そのリンクの多さに、ちょっと偶然が過ぎるかなと思ったりもしましたが、龍彦とれい子の場合は、由々がずっと続けてきた翻訳の仕事によって、つながったのだから、それはやはり、由々自身が引き寄せたと考えても良いのではないかと思います。そう考えると、やはり人生何が起こるか分からない。これまで変わりなくても、明日、何かいいことが起こるかもなんて思ってしまうので、我ながら、現金な者だと。

  • タイトルが最後まで謎だった。ああ、なるほどなあと思った。どこへ続くか分からない小道の写真集を見てみたいものだ。子どもの時に「十五少年~」や「宝島」や「秘密の花園」なども読んだけれど主人公みたいな出会いには全く恵まれず一生を終えそうで自分が哀れになった。

  • お気に入りの服を着て、何か素敵なことが起こらないかなーーーっとワクワクする女の子の心、
    めっちゃわかる。
    ってゆーか多分今でもある
    けど、ゆゆのその期待は見事なまでにどんどん裏切られてゆく。
    これ、子供が読んだら面白いのかな?
    まあ題名は つづき だからな
    そのつづき の果てに、まさにこれこそ人生の贈り物っと言ったところ

  • 子供向けの本かと思いきやこちらは、子供向けの名作をたくさん書いてきた著者が大人のために書いたものだという。個人的にははまらない方でした。

  • 待て待て、11歳にしても57歳にしても、そんなに偶然ばかり起こらんて。

  • しまじみしたよい本を読んだ。

  • 特に何の事件もないけれど、ああ確かに私もこんな時期があった、と親近感が沸いた一冊。地味に良い本でした。

  • さいごにいいことがまっている
    内側から知り合いになる
    現実にはいない人物と

  • →「大好き♫高楼方子さん~『ゆゆのつづき』」
    https://blog.goo.ne.jp/mkdiechi/e/f0924578a870997de698b04bff252425

  • このお話すごく好き

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著者プロフィール

高楼方子 函館市生まれ。絵本に『まあちゃんのながいかみ』(福音館書店)「つんつくせんせい」シリーズ(フレーベル館)など。幼年童話に『みどりいろのたね』(福音館書店)、低・中学年向きの作品に、『ねこが見た話』『おーばあちゃんはきらきら』(以上福音館書店)『紳士とオバケ氏』(フレーベル館)『ルゥルゥおはなしして』(岩波書店)「へんてこもり」シリーズ(偕成社)など。高学年向きの作品に『時計坂の家』『十一月の扉』『ココの詩』『緑の模様画』(以上福音館書店)『リリコは眠れない』(あかね書房)『街角には物語が.....』(偕成社)など。翻訳に『小公女』(福音館書店)、エッセイに『記憶の小瓶』(クレヨンハウス)『老嬢物語』(偕成社)がある。『いたずらおばあさん』(フレーベル館)で路傍の石幼少年文学賞、『キロコちゃんとみどりのくつ』(あかね書房)で児童福祉文化賞、『十一月の扉』『おともださにナリマ小』(フレーベル館)で産経児童出版文化賞、『わたしたちの帽子』(フレーベル館)で赤い鳥文学賞・小学館児童出版文化賞を受賞。札幌市在住。

「2021年 『黄色い夏の日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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