神の国アメリカの論理

著者 :
  • 明石書店
3.60
  • (0)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 30
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750328737

作品紹介・あらすじ

世界最大の経済力、軍事力を持つアメリカ合衆国で、大統領選挙をはじめアメリカの政治決定に多大な影響力をもつ宗教勢力。とりわけ宗教保守層と呼ばれ、聖書の内容をすべて真実とし、極端な行動をとることもあるキリスト教原理主義者はどんな主張をもつのか。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 米国民がキリスト教国であると意識しているとよく言われますが、この本の中でも引用されているいろいろなアンケート調査からもそれはよく分かります。聖書への信頼、神・天国・地獄の存在を信じるかなど、カトリック・プロテスタント諸宗派、ボーンアゲイン、そしてユダヤ教、無神論者などの比較は興味深いものがあります。クリスチャン・シオニズムという言葉は初耳でしたが、なぜキリスト教徒たちがユダヤ人のイスラエルをあそこまで支持するのか?など説得力のあるものです。しかし、中絶、同性愛の問題についてはキリスト教会の寛容さが私には全く信じられない世界でかなり違和感がありました。しかし、教会としてそれらの問題に向かい合わざるを得ない状況に立ち入っているということは日本とは大きな違いなのだと痛感します。

  • 興味深かった。なぜ宗教右派の団結心は強いのか、っていうのはもう少し掘り下げたいなと思いました。

  • なんか いくら説明されても キリスト教の中のそれぞれの違いが よくわからない。。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1942年、東京生まれ。東京外国語大学卒業後、時事通信社、小学館、在日アメリカ大使館を経て、桜美林大学教授(アメリカ研究)。2013年から同大学名誉教授。
著書(単著)には、『現代アメリカの保守勢力――政治を動かす宗教右翼たち』(ヨルダン社、1984年)、『アメリカ黒人のジレンマ――「逆差別」という新しい人種関係』(明石書店、1987年、増補版1992年)、『アメリカの貧困と不平等』(明石書店、1993年)、『キング牧師とマルコムX』(講談社現代新書、1994年)、『神の国アメリカの論理――宗教右派によるイスラエル支援、中絶・同性結婚の否認』(明石書店、2008年)、『オバマの誤算――「チェンジ」は成功したか』(角川oneテーマ21新書、2010年)、『アメリカの黒人保守思想――反オバマの黒人共和党勢力』(明石書店、2014年)、『カリフォルニアのワイン王薩摩藩士・長沢鼎――宗教コロニーに一流ワイナリーを築いた男』(明石書店、2017年)がある。
訳書には、アンドリュー・ハッカー『アメリカの二つの国民』(明石書店、1994年)、シーモア・M・リプセット『アメリカ例外論――日欧とも異質な超大国の論理とは』(明石書店、1999年、金重紘との共訳)、ティム・ワイズ『オバマを拒絶するアメリカ――レイシズム2.0にひそむ白人の差別意識』(明石書店、2010年)がある。

「2023年 『宗教からアメリカ社会を知るための48章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

上坂昇の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×