ええ、政治ですが、それが何か?――自分のアタマで考える政治学入門

著者 :
  • 明石書店
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本棚登録 : 169
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750340173

作品紹介・あらすじ

政治を胡散臭いと感じ遠ざけている人は多い。だが、政治を忌み嫌い放置すれば、世の中は一部の人間の進みたい方向へと誘導される。政治を特別視しないことが社会を変える第一歩。政治と言葉の問題に取り組んできた著者が、政治とは何かを豊饒な言葉で語りつくす。

感想・レビュー・書評

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  • 政治の中身と定義を腑分けし、欧米と日本の歴史も遡りつつ、政治を考えるための材料を、率直な言い方で提供してくれる。
    右でも左でもなく、まっすぐな視点。逃げない視点。説得力がある。
    マキャベリの記述、原発の議論が良かった。

  • 良かった。
    鱗がおちた。
    詳しくはFBへ。

  • 政治学には本当に疎いのだが,べらんめぇ調で楽しく読めた。著者のPTA会長経験を書いた本を注文したのでその予習として積読を手にしたのだが,この人がPTAにどうコミットしたのか読むのが楽しみになった。

    政治とは「この世の解釈を巡る選択を,あくまで言葉を通じて不特定多数の他者に示すこと」が著者の定義。これは,サイードの「自分の書いたものが社会の中で活字になった瞬間,人は,政治的生活に参加したことになる。したがって,政治的になるのを好まないのなら,文章を書いたり,意見を述べたりしてはならないのである。」と同じことを言っているように思う。我々は既に政治に投げ込まれている。

    「どういう理由で人は自分が言うことをきくことを納得するのか」

    自治=「支配者=被支配者」

    オーウェルの『1984年』から「言葉がないと人間はものを考えることができないのです」
    「沈黙の調達」

  • 読みたいところを読みたい順に読んだらいい

  • 講義を再現したかのように平易な語り口で執筆された政治学の入門書。「自分のアタマで考える政治学入門」というサブチタイトルから分かるように、日常生活で使うような言葉を使用しつつ、しかし同時に社会・政治現象をはっきりと把握するために言葉を豊かにすることを目標として掲げ、日常的な言葉遣いから政治についてのイメージを膨らませていく。とはいえ、内容自体はかなりオーソドックスな日本の政治学入門である。後半部では政治学や政治思想では有名な事例を用いながら、政治的思考とはどのようなものなのかを具体的に示してくれる。

  • ・政治とは、「この世の解釈をめぐる選択を、あくまで言葉を通じて不特定複数の他者に示すこと」(34)
    ・公権力を担う政治家の評価基準(63)
     -「最終的に人々と公共利益を守るという目的」から逆算して考え、そのためにできることを自分自身の運命など二の次にして決断し、実行し、結果を残すことがどれだけできるか?
    ・自己肯定と他者への信頼がリアリズムを支える(161)
    ・言うことのきかせ方-広義の権力:政治とは、決めるための判断の材料である基本認識を、多彩なやり方で「これが現実だということにさせてしまうこと」(205)
    ・「収まりのいい解釈」:言葉が現実を造形させる(e.g. メタボと恰幅)言葉がないと人間はものを考えることができない(212-3)

  • (特集:「政治/民主主義/選挙」)

    ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00528687

  • 法学部の教授による「政治」という言葉の棚卸し。
    政治とカネの章が身につまされる感じで面白かった。

  • さらっと読んじゃったから読み直したい 絶対理解できてない でも面白かった おもしろかったんです

  • 政治

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