- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750347905
作品紹介・あらすじ
子どもの貧困への政策的対応で大きな役割を与えられている「教育」について批判的に検討し、その可能性について探る。公教育は、社会的不利の緩和と固定化という両義的な側面をもつが、現下では、その点に無自覚なものが多い。本巻は、この点を克服する試みでもある。
感想・レビュー・書評
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子どもの貧困への政策的対応で大きな役割を与えられている「教育」について批判的に検討し、その可能性について探る。公教育は、社会的不利の緩和と固定化という両義的な側面をもつが、現下では、その点に無自覚なものが多い。本巻は、この点を克服する試みでもある。 (出版社HPより) -
子どもの貧困、と貧困を切り分けてしまうことで、それが実は大人の貧困の問題でありということを見えにくくしてしまっているのではないか?という問題提起。
もちろん意識的・戦略的に切り分けて注目を集めることで、大人の貧困にも目を向けさせようとしている方々もいる、と。
でも一方で71ページにあるように、生活困窮世帯の子どもに対する学習支援事業なら年々の拡大は生活保護受給世帯の生活費を削ることで国家予算から捻出されている、と。
教育そのものにも、貧困対策そのものにも予算がかけられていなさすぎ。これはいかんよな。
この本は、全体的な話、障害かあったり外国籍である子どものこと、実際の現場での取り組みなど、多様な視点から「子どもの貧困」が分析されていて、いろいろな問題点がよく分かる。