穴の本

  • 亜紀書房
3.05
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本棚登録 : 107
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (58ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750514642

作品紹介・あらすじ

ふしぎな穴を のぞいてごらん 世界一周 つきぬけた!

少年が撃ったピストルで、本の真ん中に穴が開いたと思ったら、ピストルの弾は時空を超えて、世界のあちこちに穴をあけてしまいます。
ページをめくるたび、真ん中に空いた穴から、水道管が破裂したり、木の枝が折れたり、子供のぶらんこのひもが切れたり……
絵本の魔術師ピーター・ニューエルのヘンテコでたのしい仕掛け絵本です。

感想・レビュー・書評

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  • トム・ポッツくんが誤射した弾が、部屋に、街に、穴をぶち抜いていく。
    基本的には物に当たっているけど、あの猫はどうなったんだろう。
    "hole"であり"whole"である、という解説が興味深かった。
    浪曲師や活弁士のような語り口の文章で、練習して上手く読み聞かせできたら楽しいだろうと思う。
    作:ピーター・ニューエル、訳:高山宏、装丁:名久井直子

  • 子供より、大人が楽しめる絵本かも。わりと古風で、風刺のきいた訳に味がある。

  • なんて本ですか!!??
    独創的過ぎる!!

    絵も素敵で、発想が面白い!!

  • なんとなくプラックなユーモアを感じる絵本。

    山猫だけ体を貫通してて、かわいそう・・・。

  • ページをめくるとすぐに少年が間違えて撃ったピストルから発射されたタマは壁に穴をぶち抜きます。この絵本に穴があいているんですよ。哲学的な意味を内蔵した衝撃的な絵本でした。

  • 絵がいい(≧∇≦)b

  • 銃弾の穴が全ページにある。絵から絵へのつながりがあればよかったのにと思う。せっかくしかけ絵本仕様なんだし……

  • トム・ポッツ少年がうっかり銃をぶっ放し、弾丸はフランス時計を打ち砕き、壁に穴を開け、そのまま飛んでいく。弾丸のいく先をページに空けられた穴を辿って追いかけるナンセンス絵本。様々なものを打ち抜き災難に災難を重ね、弾丸の行先は...。

  • 落とし穴に進んで嵌まりにいきはしないけれど,穴があったら,好奇心から覗きたくなってしまう。少年少女が覗こうとしている小さな穴には『不思議の国のアリス』に出てくる兎穴のようなファンタジー要素はなく,とにかく黒いのです。何の前触れもなく物騒な穴がドカンドカンと開けられていくので,運が悪かったら命を落とします。でも,その穴には底がないので,壮大なトンネルみたいに風通しがよいのです。
    弾丸の軌道に視線を乗せたとき,空白は世界の果ての景色で埋まる。
    だから"The Hole/Whole Book"と呼ぶのでしょう。

  • クラシカルな表紙に心惹かれて。

    トム・ポッツが銃をいじくって撃ってしまった1発の弾。
    弾は大事なフランス時計を打ち砕いて、壁を突き抜けて、台所のボイラーにあたり、庭のブランコの縄を切り、自動車のガソリンタンクに当たり…どこまでも弾は穴を開け続けていきまあう。
    面白いのは、弾が当たったところは小さな穴が、絵本に空いている。
    作者のピーター・ニューエル(1862-1924)

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著者プロフィール

アメリカ合衆国イリノイ州生まれ。イラストレーター・マンガ家・絵本作家。『ハーパーズ・バザー』などの雑誌・新聞で活躍。マーク・トウェインやスティーヴン・クレインの作品の挿絵も手がける。絵本に『さかさまさかさ』『ななめ本』『ロケット本』ほか多数。

「2016年 『穴の本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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