- Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750514949
感想・レビュー・書評
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2017年2月発行の初版を購入していて、2018年2月に旅行に持って行っていたのに結局開かずに持ち帰っていた。原書は2014年発行。2020年末から読み始めて、この本はずっとうちにあったのに自分は何をしていたのか、と思った。一方で、インターセクショナルフェミニズムの知識と、ムーブメントとしてのBLMを知らない状態で読んでいたら、実はあまり理解できなかったかも知れない、とも思う(私がCNNキャスターをすぐ思い浮かべられるとか、大坂なおみのマスクにあった殺された黒人のことを覚えているとか、それはすべて2020年に起こったことだ)。フェミニズム内の分断、そしてアメリカで黒人として生きるということ。なんとも居心地の悪い気持ちも追体験することになった。レビューを見ると「翻訳が悪い」のオンパレードなのだが、私が全然気にならなかったのは、それらの前提が共有された後に読んだからなのではないか。
(英語版kindleのサンプルが結構長いのでこれから読んでみるつもり。読んで感想が変わるかは不明…)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000153093
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ジェンダー
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367
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完璧なフェミニストでなくてもいいと背中を押してくれるような一冊。ただ、訳がまどろっこしくて読みにくい。一文が長すぎる。
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バッドという言い方は、おそらく、規範的なものであればなんにでも当てはまるのだろうけれど。エコロジスト、丁寧な暮らし、などなど。トランプの混乱の中でこれを読むのは面白い。
人種の話を読むのはしんどい。 -
ロクサーヌ・ゲイの名前を気にするようになったのは、数年前から。ときどきニューヨークタイムズでキラリと鋭いコラムを目にすると、それが彼女の筆になるものが多いことに気づき、いつの間にか楽しみにするようになった。
そのゲイの本邦初?翻訳書は、ドラマや小説、映画を縦横無尽に論じたエッセイ集。TV番組ほとんどは知らない作品ばかりだけど、映画はそうそう!てうなずくところがたくさん。特に、『ヘルプ』に対して激しく怒ってる評、自分以外には読んだことなかったので溜飲が降りました!
くだらないポップ・カルチャーへのこよなき愛と鋭いツッコミを楽しみながらも、ゲイは、この社会にあまりにもあたりまえにあふれている女性に対する暴力と黒人に対する暴力を忘れはしない。それは身体に刻まれてきたものだから。わたしたちの愛するポップ・カルチャーは、同時に、女性であったり黒人であったりセクシュアルマイノリティであったりするわたしを疎外し、傷つけもする。だからインターセクショナルなフェミニスト文化批評が必要なのだ。
とはいえ、本書のタイトル「バッド・フェミニスト」にはどうも納得できなかった。だいたい、「私はバッド・フェミニストです」なんて、まるで「善い/正しいフェミニスト」なるものが実在するみたいではないですか。フェミニストに「男嫌いで、セックス嫌いで、怒りと被害者意識でいっぱいのイタい人たち」とレッテルが貼られるのは、わたしたちが自分をとりまく文化の暴力から目を背けないから。であれば、わざわざ「私はバッドなフェミニストです」と名乗って、自分を一般的なフェミニストのイメージから差別化する必要なんかあるだろうかと思うのだけど。
とはいえ鋭い書き手なので、これからも要注目ですよ。 -
「どうもおかしな見下げた話、まったくその通り、だがサリー・ライドは彼女の死に際して立ち上がり認知された」
「女性たちは上昇している」
「私は要求の大きいビッチだったし」
「誠実さは死亡していた」
「いくらかの怒りに身を任せずにいるのは難しい」
「これが彼が俺はこうだと示している男」
「…オハイオ州アクロンに順応しようとしての奮闘について語り、こうした個人的な経験の観察を、さまざまなかたちで周縁化され、沈黙を強いられ、消されてきた女性の作家および芸術家たちについての調査・考察のあいだに散りばめる」
星の評価は翻訳に対して。あまりに酷すぎる。