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- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750515106
感想・レビュー・書評
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モハメド・アリVSアントニオ猪木の試合は当時は酷評されたが、総合格闘技の隆盛や観客側の格闘技観の成熟と共に徐々に再評価され始め、今では意義のある試合だったとみる向きもある…日本では。
ではアメリカではどうだったのか、という疑問に応えてくれるのが本書。
アリ対猪木戦を点として、そこまでの線をボクシング側とプロレス側両方から追ってるのが興味深かった。
結論から言うと、アントニオ猪木という人の評価をどう見るかでこの試合の評価も分かれるのではないだろうか。
著者はスポーツライターであるから、猪木へ一定の評価はしているが、猪木が纏う日本的な情念や哀愁までは理解し切れないのは当然であるし、評価も辛くなるのだろうなぁという印象。
アリという人物への興味を掻き立てる内容で、猪木戦以外にキンシャサのフォアマン戦やマニラのフレージャー戦を観たくなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20181010
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世紀の一戦、アリ対猪木について、主にアリの立場から書いた一冊。
これまで主に日本側(猪木側)から書いたものは数多く見る機会があったが、アリの立場から書いた本はなかった。
なので、真新しい記述は少なく、細かい誤謬は気になったが、面白かった。