アリ対猪木――アメリカから見た世界格闘史の特異点

制作 : 柳澤 健 
  • 亜紀書房
4.00
  • (9)
  • (5)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 67
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750515106

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • モハメド・アリVSアントニオ猪木の試合は当時は酷評されたが、総合格闘技の隆盛や観客側の格闘技観の成熟と共に徐々に再評価され始め、今では意義のある試合だったとみる向きもある…日本では。

    ではアメリカではどうだったのか、という疑問に応えてくれるのが本書。
    アリ対猪木戦を点として、そこまでの線をボクシング側とプロレス側両方から追ってるのが興味深かった。
    結論から言うと、アントニオ猪木という人の評価をどう見るかでこの試合の評価も分かれるのではないだろうか。

    著者はスポーツライターであるから、猪木へ一定の評価はしているが、猪木が纏う日本的な情念や哀愁までは理解し切れないのは当然であるし、評価も辛くなるのだろうなぁという印象。
    アリという人物への興味を掻き立てる内容で、猪木戦以外にキンシャサのフォアマン戦やマニラのフレージャー戦を観たくなった。

  • 猪木対アリの伝説の一戦をアメリカ側から語る。
    多くの関係者へ取材し、貴重な証言を収集。
    日本でもアメリカでも、当時の観客の感想は同様、
    しかしMMAの時代が訪れ、再評価される流れも
    同様であるのが面白い。
    猪木対アリ戦に至るまでのアメリカンプロレスの
    歴史を学ぶこともできる貴重な作品です。

  • 20181010

  • 世紀の一戦、アリ対猪木について、主にアリの立場から書いた一冊。

    これまで主に日本側(猪木側)から書いたものは数多く見る機会があったが、アリの立場から書いた本はなかった。
    なので、真新しい記述は少なく、細かい誤謬は気になったが、面白かった。

著者プロフィール

格闘ジャーナリスト。2000年からMMA(総合格闘技)を取材。この分野のジャーナリストとしては草分け的存在とされる。08年から「スポーツ・イラストレイテッド」誌、ESPNで執筆・リポート。英国「ガーディアン」紙やスポーツ情報サイト「ブリーチャー・リポート」にも寄稿。アメリカ・ロサンゼルス在住。

「2017年 『アリ対猪木』 で使われていた紹介文から引用しています。」

棚橋志行の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×