105にんのすてきなしごと

  • あすなろ書房
3.87
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本棚登録 : 470
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751526934

作品紹介・あらすじ

105の心をひとつに合わせ、流れ出すのは・・・。すてきな仕事を始める前の、大切な準備。みんなの知らない時間を、こっそりお見せします。美しい音楽のヒミツがわかる楽しい絵本。

感想・レビュー・書評

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  • 表紙の絵からして「?」となる。
    まずはここに注目させて、ゆっくりめくっていくとますます???となる。
    コマワリを無視した、見開きに広がる挿絵の数々が楽しくて、ひとつずつを観察しながら更に進む。
    そして中盤あたりでようやく「すてきなしごと」が何なのか分かってくるのだ。
    うん、これは確かに素敵。話の展開といいしかけといい、絵の魅力といい。

    85年に出ていた『オーケストラの105にん』と同じであることに読後気づいたのだが、あえて「オーケストラ」という言葉を後出しすることで、謎解きのようにぐんと面白さが増している。

    華やかな舞台とは裏腹の、団員のそれぞれが自宅でお風呂に入って着替えをするところから説明がはじまるなんてもう驚きの視点。
    でも、団員さんたちにとっては、ここからすでに舞台への準備なのだなと、後から気がつく。

    ひとりだけ白いフリルのついたシャツを着て、サスペンダーではなくカマーバンドを巻くひと。
    このひとだけ蝶ネクタイの色は白(団員さんたちは黒)。
    このひとだけ燕尾服を着て、持ち物もバッグだけのひと、この人は誰・・?
    アバドさんの本の後なので、みんなすぐに【指揮者!!】と嬉しそうに叫ぶ。
    そして、指揮者の着用する「燕尾服」の説明では【校長先生が入学式に着てた!!】と、これまた嬉しそうに。
    楽しい本の時は、こちらも思わず笑いがこぼれてしまう。

    46ページとやや長めだが、文は短いので8分ほどで読める。
    でもやはり絵は丁寧に見せたい。
    この人のモデルはいたのかな?どんな人かな?などと想像する楽しみは尽きない。
    準備が整っていくにつれ、こちらの気分も不思議に高揚していく。
    「すてきなしごと」の前には、こんなにも入念な準備があるものなのだ。
    そこはかとない品位の漂う一冊で、高学年くらいからぜひ。

  • 好きな絵本のひとつ。遠くへ行ってしまう絵本好きの友人にもプレゼント。
    読み聞かせにも使っています。最初の方は淡々としているようですが、子ども達は意外なところで喜んでくれる。

  • 面白い!
    「オーケストラの105人」と比べて読むと、
    また、面白い

  • オーケストラ105人の、プライベートからステージにあがるまでを、細かく楽しく追っていく絵本。
    イラストが、細かくて可愛らしくて好き。
    一人一人を追いかけながら、何度も見返せるのが、また嬉しい。

  • 2019.6.20 5-4

  • これはいいな。お話も絵もいいな。読んでみてください!

  • オーケストラの音楽を、演奏者が集まることから描くなんて、素敵だ。
    奏でられる音楽には、人の力が深く関わっていることを自然と感じられる。
    オーケストラと気づくまでは、なんだろうなんだろうと考える面白さも楽しい。

  • 最後に105人の仕事を謎解きしているのがおもしろかった。

    岩谷時子さん訳の「オーケストラの105人」も読んだ。
    個人的にはこちらの訳の方が好きかな。ただ、初めからオーケストラと書いてるから謎解きはないけどね。

  • 12月に読みたい絵本。途中まで、どういうお仕事なのかわからないんだけど、お仕事の意味がわかるとあぁ素敵だなと感じます。

  • いい仕事だ。

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