スタンリーとちいさな火星人

  • あすなろ書房
3.87
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751528402

作品紹介・あらすじ

かあさんが泊りがけで出かけた日、スタンリーは火星へと飛びたった。入れ替わりにやってきたのは……?人気絵本作家サイモン・ジェームズの最新絵本!

感想・レビュー・書評

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  • 児童書に興味が高まりつつあるこの夏。

    NetGalleyとあすなろ書房のご厚意で『スタンリーとちいさな火星人』に出会った。

    親と離れて一晩過ごすというのは、子供にとっては
    それがどんな理由でも、大イベントで青天の霹靂である。

    このお話の主人公、スタンリーも、ママが短い出張に出かけることになった。ママの出発直後、スタンリーと入れ違いに、なんと彼にそっくりな火星人が現れた!

    何故に火星人なのか。とか、彼は何者なのか…だとかは、読者ご自身の手に取られて、可愛い顛末を御覧願いたい。

    この絵本、良いなと思ったところは、火星人をちっとも子供扱いしていない。さらりと整った地の文が、それをよく表している。

    スタンリーの家族が、大真面目に火星人に接するところが、ユーモラスでとても優しい。多少のことはおおらかに受け止め、ちいさな、でも注意しなくちゃいけないアクシデントにはきちんと目を配るところが、スタンリーのお家が、愛にあふれていることを、教えてくれる。

    ママが出かけた余波は、実はみんなにちいさく、現れているのだけど…乗り切り方が、おとなもこどもも、みんな素敵で。

    夏休みは、子供がちょっぴり背伸びする季節。
    はじめてのお泊り、はじめての遠出。
    はじめてのお留守番。

    どの時も子どもたちは、平気だもん!と胸を張る。

    頑張れるのもほんとう。
    ドキドキしているのもほんとう。
    そして、温かいぎゅーっとしてくれる手を
    待っているのもほんとう。

    このおはなしも、紛れなくこどもの、冒険譚のひとつ。この夏の、ちょっとお兄ちゃん、お姉ちゃんになった出来事を振り返る…。日常の中の大冒険をテーマにしたブックシェアに、ぴったりの絵本だと思う。

    絵も、星の王子さまやタンタンなどが好きな方なら
    眺めているだけで楽しく好きになれる絵柄で、大人も子供も長く手元における一冊だった。

  • 2019年 小学低学年の課題図書

    なんともやさしいお話です
    お母さんがいない長い一日
    スタンリーの気持ちをこんな風に表現してくれています
    火星人かあ
    お父さんとお母さん
    そして帰ってきたお母さんの様子がなんとも素敵です

    ≪ ともだちはわからないんだ 火星人 ≫

  • 2019低学年の課題図書。お母さんが泊りがけで出かけてしまったら、子供はどんな気持ちだろう。寂しいけど、ちょっと羽も伸ばしてみたい。小さな少年スタンリーは、火星人になりきって、はちゃめちゃな暮らしをする。それを見守る兄、父、帰ってきた母の対応が素敵です。

  • 2019/06/29

  • 課題図書低学年。ダンボールの宇宙船に乗って、火星に行って帰ってきたら、スタンリーそっくりの火星人に…大人目線だと「寂しくて、だな」とら思うけど、小さい子ははじめ「??」だろうな、とは思う。絵は可愛い。

  • 火星人なら寂しくない。
    スタンリーは寂しいけれど。
    ただ、親友は親友なだけに正直だ。遠慮がない。
    落ち着かない子、か。
    落ち着かないから落ち着くために自分なりに工夫した。
    そんなことを考えちゃうのは大人の余計な視点かしら。

  • 子供のちょっとした主張。ママと息子の関係って複雑で、不思議で、面白い。小さな男の子とママに起こるたくさんの中の出来事のひとつひとつに、いろんなメッセージが隠れてる。隣に座って聞いている息子の頭の中、自分も火星人になろうって考えてないかな….

  • 悪いことしたのはあくまで宇宙人でありスタンリーではない。
    お母さんにあって喜びたいはずなのに我慢して
    るスタンリーもまたかわいい

  • 機微が書かれていないところの機微。


    あんまり絵を読んでなかった。

    絵を見れば、ぜんぜんよくわかったかもしれない。


    おとなでも、歯を磨かない、お風呂に入らないは魅力的だと思った。

    かわいい。




    いい話でした。

  • おかあさんが家をあけることを聞いたスタンリーがうちゅうへ行って火星人になってしまった......。

    一日中かたくなに火星人であり続けるスタンリー(笑)

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著者プロフィール

【サイモン・ジェームズ・作】  1961年生まれのイギリスの絵本作家。幼いころから絵をかくのが好きで、紙を綴じて小さな絵本を作ったり、父親が持っていた漫画本を模写したりしていた。高校卒業後いくつかの職についた後、大学に入りグラフィックデザインと美術史を学ぶ。1989年にはじめての絵本を発表。その後『もりのさんぽ』(偕成社)、『ともだちくじら』(小学館)など自然界と子どものつながりをあたたかく描いた絵本や、『ミラクル・ベイビー』(評論社)、『テンサイちゃんとロボママ』(小学館)などのユーモラスな絵本を出し人気を得る。『ふしぎなともだち』(評論社)は、第46回課題図書/第47回産経児童出版文化賞推薦。

「2013年 『ナースになりたいクレメンタイン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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