- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784751528402
作品紹介・あらすじ
かあさんが泊りがけで出かけた日、スタンリーは火星へと飛びたった。入れ替わりにやってきたのは……?人気絵本作家サイモン・ジェームズの最新絵本!
感想・レビュー・書評
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児童書に興味が高まりつつあるこの夏。
NetGalleyとあすなろ書房のご厚意で『スタンリーとちいさな火星人』に出会った。
親と離れて一晩過ごすというのは、子供にとっては
それがどんな理由でも、大イベントで青天の霹靂である。
このお話の主人公、スタンリーも、ママが短い出張に出かけることになった。ママの出発直後、スタンリーと入れ違いに、なんと彼にそっくりな火星人が現れた!
何故に火星人なのか。とか、彼は何者なのか…だとかは、読者ご自身の手に取られて、可愛い顛末を御覧願いたい。
この絵本、良いなと思ったところは、火星人をちっとも子供扱いしていない。さらりと整った地の文が、それをよく表している。
スタンリーの家族が、大真面目に火星人に接するところが、ユーモラスでとても優しい。多少のことはおおらかに受け止め、ちいさな、でも注意しなくちゃいけないアクシデントにはきちんと目を配るところが、スタンリーのお家が、愛にあふれていることを、教えてくれる。
ママが出かけた余波は、実はみんなにちいさく、現れているのだけど…乗り切り方が、おとなもこどもも、みんな素敵で。
夏休みは、子供がちょっぴり背伸びする季節。
はじめてのお泊り、はじめての遠出。
はじめてのお留守番。
どの時も子どもたちは、平気だもん!と胸を張る。
頑張れるのもほんとう。
ドキドキしているのもほんとう。
そして、温かいぎゅーっとしてくれる手を
待っているのもほんとう。
このおはなしも、紛れなくこどもの、冒険譚のひとつ。この夏の、ちょっとお兄ちゃん、お姉ちゃんになった出来事を振り返る…。日常の中の大冒険をテーマにしたブックシェアに、ぴったりの絵本だと思う。
絵も、星の王子さまやタンタンなどが好きな方なら
眺めているだけで楽しく好きになれる絵柄で、大人も子供も長く手元における一冊だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2019年 小学低学年の課題図書
なんともやさしいお話です
お母さんがいない長い一日
スタンリーの気持ちをこんな風に表現してくれています
火星人かあ
お父さんとお母さん
そして帰ってきたお母さんの様子がなんとも素敵です
≪ ともだちはわからないんだ 火星人 ≫ -
2019低学年の課題図書。お母さんが泊りがけで出かけてしまったら、子供はどんな気持ちだろう。寂しいけど、ちょっと羽も伸ばしてみたい。小さな少年スタンリーは、火星人になりきって、はちゃめちゃな暮らしをする。それを見守る兄、父、帰ってきた母の対応が素敵です。
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2019/06/29
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課題図書低学年。ダンボールの宇宙船に乗って、火星に行って帰ってきたら、スタンリーそっくりの火星人に…大人目線だと「寂しくて、だな」とら思うけど、小さい子ははじめ「??」だろうな、とは思う。絵は可愛い。
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火星人なら寂しくない。
スタンリーは寂しいけれど。
ただ、親友は親友なだけに正直だ。遠慮がない。
落ち着かない子、か。
落ち着かないから落ち着くために自分なりに工夫した。
そんなことを考えちゃうのは大人の余計な視点かしら。 -
悪いことしたのはあくまで宇宙人でありスタンリーではない。
お母さんにあって喜びたいはずなのに我慢して
るスタンリーもまたかわいい
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おかあさんが家をあけることを聞いたスタンリーがうちゅうへ行って火星人になってしまった......。
一日中かたくなに火星人であり続けるスタンリー(笑)