世界とキレル

著者 :
  • あすなろ書房
3.66
  • (9)
  • (25)
  • (16)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 201
感想 : 24
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751529492

作品紹介・あらすじ

スペシャルサマースクール「森の家」。新時代をよりよく生きるため、先入観にとらわれないエリート育成を目標に、7人の中学生が同じ環境、同じ食べ物、同じ服装、同じコンディションの中で、夏休みの3週間を過ごします。参加者は全員制服着用。私服不可。食事は自給自足を原則に、オーガニック食材を使用した特別メニュー。ジャンクフードは禁止。デジタル・デトックスのため、スマホ・PC・タブレットは没収。両親とは週1回、固定電話で通話可。母の策略により、このサマースクールに参加させられた中学2年生の舞は…。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 山奥の素敵な洋館で三週間!…と思いきや、スマホをとり上げられ、エコでネイチャーなスマホデトックスの三週間が始まった。

    〇タイトルが上手い!お母さんと腹を割って話し合えるようになって良かった。
    〇プログラムの目的がもう一つのみこめなかった。この取り組みではリアリティーショーにしなくてよいのではないか。食事等の目的やベッドメイキングの方法などを、最初にきちんと説明か教えてもらえたらこの子たちちゃんと出来たんでないかなあと思った。

  • 世界とキレルことで、つながる!んだなーと、読後、タイトルに納得できました!こんなことでもなければ出会うことのなかったバラバラな7人が、少しずつつながっていく様子は、ありきたりな展開ではあっても、素直にホッとできて前向きな力をもらえます。

    ただ…表紙イラストとタイトルからはもっとダークでホラーでもしかしたらSF?なお話を想像してしまって手を出しにくかったので、もったいないかもしれないです…もっと違ったアプローチも選べたように思いました。モッタイナイ!

  • 世界とキレル。

    スマホ、インターネット、テレビ。
    添加物もりだくさんのお菓子、化粧品、調味料、テレビゲームなど、いろんなものを手放して自然の中で生活をする合宿。

    なんていうか、主旨も伝えたいこともわかるんだけど、病的なものを感じてしまった。洋服すら取り上げられて、ベッドメイキングがどうとか、添加物がどうとか、それをしなくても「世界と切れる」ことは可能なんじゃないの?
    荒療治も必要だとは思うけど、なんかちょっとわたしには腑に落ちなかったなあ。

    中学生くらいのうちに読んでおいてほしい。

  • #中学生

  • あなたは何と繋がりたいか、何を切りたいか…?
    題名の回収が心地いい。

    夏休みの3週間、中学生の男女七人が親やスマホと離れ合宿する。それぞれに悩みや問題を抱える子どもたちが規則正しい生活を送り、話し合いながら自分を取り戻していく。

    作中のセリフが光ってます。子どもたちが悩みを打ち明ける場面は、自分が1番悩んでいると感じていた彼らが互いの状況に驚いたり励ましたりする様子がイキイキと描かれている。作者ウマいな~(上から目線)と感じました。
    また、合宿生活を脱走して、山で遭難しかけた主人公舞のセリフ「本当に死にそうなときって、めっちゃ生きたいもんだな。」
    別れの際に監督の女性が舞に言ったセリフ「スマホがなくても、もうあなたはだいしょうぶ。でも、あってもだいじょうぶ。」

    まだまだ視野が狭い中学生が出会うには良い小説だと思います。この人の『つくられた心』も中々に衝撃でした。

  • スマホやパソコンが使えない場所で夏休みの3週間を過ごす7人の中学生の成長のお話。悩み事はひとそれぞれ。イマドキな感じの話です。

  • 前半、主人公以外の子供たちを主軸としたエピソードがほしかった。

  • あらすじ紹介で予想した筋を外れることもなく、内容もびっくりするほどのことはおきないけど、面白かった。色々な立場の子どもたちが繋がってこれからの人生を素敵に歩いていってくれると良いな、と幸せな空想をしてしまった。
    私の実家は田舎なので、この合宿が容易く想像できるんだけど、なんというか、流れている時間が違うんだよね。やってることが同じでも。少なくとも、田舎で過ごしてると10分待てば次が来る電車にむかってダッシュする心になることは絶対ない。

  • 読みやすいけれど、意外な展開はなかった。

  • シンプルな感じですが、なんか感動しました。最後のお母さんとの会話とか、とてもよかったです。

全24件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

『水色の足ひれ』(第22回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞・BL出版)で作家デビュー。主な著書に『スーパーキッズ 最低で最高のボクたち』(第28回うつのみやこども賞受賞)『ぼくのネコがロボットになった』『リジェクション 心臓と死体と時速200km』『雨の日が好きな人』(以上、講談社)、『セイギのミカタ』(フレーベル館)、『つくられた心』(ポプラ社)、『一〇五度』(第64回青少年読書感想文全国コンクール中学校部門課題図書)、『アドリブ』(第60回日本児童文学者協会賞受賞)、『世界とキレル』(以上、あすなろ書房)など。
イタリア在住。日本児童文学者協会会員。季節風同人。

「2023年 『おはなしサイエンス AI(人工知能) ロボットは泣くのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤まどかの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×