- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784751531136
作品紹介・あらすじ
『この絵本の「あとがき」の絵を描いている時に、プーチン大統領のウクライナ侵攻が始まりました。まだ「戦争」を始める人間がいる現実に愕然としつつ、戦争よりも強い人のやさしさと想像力が描きたくて、絵を完成させました。』(鈴木まもる「制作ノート」より)
今から100年以上前の1914年、7月。ヨーロッパをはじめ、多くの国をまきこむ戦争がはじまりました。第一次世界大戦です。これは、戦争がはじまった5か月後の12月24日の夜に、フランスやベルギーにせめこむドイツ軍と、むかえうつイギリス軍との最前線で実際に起こったお話です。
感想・レビュー・書評
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本当にその通り。
この世界に戦争はいりません。
相手と友達になれば戦争なんて馬鹿げていると気づけるはず。
それに気付けないのは愚かな指導者。
戦争を始めた当人同士が戦ってみればいい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本に描かれていることは、実際にあったことだという。戦争はやめられるのだ。世界中の人に読んで、忘れないで欲しい絵本だ。
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第一次世界大戦初期の12月24日。最前線のドイツ軍の塹壕から、ドイツ語の「きよしこの夜」が聞こえてきた。対するイギリス軍も、英語で歌い始め……。
図書館本。
内容が気になって手に取ったら、「黒ねこサンゴロウ」の画家さんじゃないか! 意外な出会い。
この逸話は全然知らなかった。
Wikipediaによると、本書の内容は、違う場所で起こった複数のエピソードを1つにまとめたもののようだ。
ドイツ側が優勢だったため、クリスマスを祝うだけの余裕があったらしいとも。
この出来事を美化してはいけないという主旨の論説文もあったりして、なるほどと考えさせられもした。
どうも、第一次世界大戦初期の出来事だというのがポイントとなるようだ。開戦後わずか5ヶ月では、厭戦感もさほど生まれてはいないのも頷ける。
ジョン・レノンが「Imagine」で言っているような、ラブ&ピースな意味合いの停戦ではないということらしい。
この辺はネット情報だけでなく、もう少ししっかりした書籍等で読んでみたいところ。
だからといって戦争が馬鹿馬鹿しいことに変わりはない。大戦はこの出来事の後も4年間続く。敵国との勝手な交流に出る兵は撃ち殺せ、というお達しまで出たそうだ。情報漏洩防止なのだろうけど、なんだかなあ。
第一次世界大戦だと小学生では実感がわかないかもしれないが、この絵本を読んで、戦争について考えてみてくれればと思う。 -
実際にあった、とてもいい話なのに100年以上経っても繰り返されていることに虚しさを感じてしまう自分がちょっと嫌になる。
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素晴らしい!
日本人の作者とは思えないパステルの画風で、好きです。内容もとてもいい!
最後の絵を描いている時に、ウクライナの侵攻が始まったとありました。そして、願いを込めて描いたと…まさに今にふさわしい絵本だと思います。 -
第一次世界大戦(1914年7月-1918年11月)がはじまった年の12月24日、塹壕で睨み合いを続けていたドイツ軍兵士とイギリス軍兵士とのクリスマス休戦が描かれた絵本。 戦場に駆りだされた兵士たちの心情、人間本来の優しさ、まごころが、敵味方を問わず発露された、ひと時の戦場の奇跡に心打たれる真実の物語。
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戦争することよりも強い、人の優しさと想像力が描きたくて、絵を完成させたそう。
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