- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784752003762
感想・レビュー・書評
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もともと文章力のある人が写真家になるのか、それともカメラのレンズを覗いていると、被写体に最もふさわしい物語が心の中から湧き出るのか。
写真家さんには、味わいのある文章を書く人がとても多い。
今森さんもそのひとりで、写真も素晴らしいが短いテキストが本当に素敵で味わい深い。
わずかな霜が、紅葉した葉っぱの縁を彩る朝の風景から始まる。
柿の実が落ちる刈田の上に、日差しが伸びていく。
陽を浴びるオトコエシとススキの群れ。
緑の棚田には刈り取った後が見える。
熟したコバノガマズミと、割れたアケビ。。。。
たわわに実った柿の木の向こうの鮮やかな夕空。
そして、日没前の夕日。すみれ色のたおやかな空。
どれもこれも、珍しい風景ではない。
どこにでもある日常なのに、こんな眼で見たことがなかったと気づく。
と言うよりも、私はこれまで何を見てきたんだろう。
ひとつひとつじいっと見つめていると、どの画像からも物語が紡ぎ出される。
「里山」は人と自然とがバランスよく共存しないと守れない。
持ちつ持たれつの関係を、忘れてはいけない。
今森さんの、そんな言葉がどの一枚からも聞こえそう。
安らぎとか、癒しなどという言葉ではとてもくくれない。
ひとり静かに(何かを)飲みながら、ゆっくりゆっくり味わいたい、そんな一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1954年、滋賀県生まれの写真家、今森光彦さん「里山の一日 秋の日」、2007.9発行。コスモス、ススキ、刈田、シオンの花とチョウ、ヒガンバナとナツアカネ、マツムシ・クツワムシなどの演奏会・・・。琵琶湖周辺の里山の秋の日の写真だそうです。
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2020.02.13
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稲を刈り取った後の田んぼ、落ちた柿、早朝の落ち葉についた霜
夕日、ススキと茜色の空。。。。。秋のステキが いっぱいつまっていた。