- Amazon.co.jp ・本 (133ページ)
- / ISBN・EAN: 9784752010166
感想・レビュー・書評
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日向丘中学校の日常をカウンセラー谷川綾の目を通して描く物語。
今回の物語の中心は、中学校の文化祭。
近所の人が連れて来たネコが校内に逃げてしまい、綾が探すのを手伝うのだが、その途中にちょっと気になる生徒に出会う。
その生徒は文武両道の校内一の人気者なのだが…。
YA小説を多く手掛けるまはら三桃さんだが、読んだのは恥ずかしながらこれが2冊目。
以前読んだ本は、少し内容が抽象的な感じだったが、こちらはものすごくリアルで、学校カウンセラーの立ち位置がよく分かる。
中学校が舞台だが、小学校中学年くらいから読めそうだ。
netgalleyにて読了2022.9詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分の話をただ聞いてくれる人がいるって、心強いよなぁ。綾さんみたいな人が私にもいてくれたらな。
楽しい行事だと思われる文化祭中でも、楽しい、うれしい、寂しい、辛い、いろんな気持ちをもった人がいるんだもんな。まさに“十人十色“だな。 -
2023.11.29
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5.6年から。普段のカウンセラー室ではなく、文化祭の一日で出会う、いろんな生徒の悩みや心の揺れ動きを描く。1巻目の生徒たちが登場し、成長していく姿を綾の視点でふわりと見れるのが嬉しいし、同じように子どもたちを応援したくなる。
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シリーズ第2弾。今回の舞台は文化祭。カウンセラー室の外のお話。
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日向丘中学校のスクールカウンセラー谷川綾
文化祭を見学しに行こうとしたところに駆け込んできたのは“海賊”だった
「怖いんです」
ミュージカル「カリブの海賊」に出演する2年生の悠理におまじないをかけ、カウンセラー室を出て会場に向かうと……
保護者らしき女の人
プラネタリウムに隠れている男子
蛙の王子様から逃げている女子
そして、迷子の猫を探す地域の方
出会った人たちの悩みごと、相談ごとをときほぐしながら文化祭がすすんでいく
好評の『日向丘中学校カウンセラー室』(2020年11月)に続く第2作はカウンセラー室の外で起きる連作短編集、2022年7月刊
学校の中で親しみをこめて“さんづけ”で呼ばれる3人
目には見えないゴーストの“ゴウスケさん”
元教員で定年後に用務員をしている“清二さん”
そしてカウンセラーの“綾さん”
先生のように近くなく、友達ほども深くない、けれどいつもそばにいる存在が学校にいると、子どもたちに別の道が開かれるかもしれない